千葉県鴨川市にある水族館「鴨川シーワールド」は現在、館内で繁殖・成長させたコウイカの仲間・カミナリイカを展示しています。
カミナリイカは背中に眼のような模様があることから、別名「モンゴウイカ」とも呼ばれる大型のコウイカ類です。
背中の模様が特徴のカミナリイカ
カミナリイカ Sepia lycidas は体長50センチにもある大型のコウイカ類です。

本種は眼のような模様が背中にあることが特徴のイカで、別名「モンゴウ(紋甲)イカ」とも呼ばれています。また、英語では“Kisslip cuttlefish”と呼ばれているようです。
寿命は約1年であり、春から夏が産卵期。水深50~100メートルの砂泥底に生息しています。
鴨川シーワールドで繫殖・成長
現在展示されているカミナリイカは、鴨川シーワールドで繁殖・成長した個体です。
今年1月末に同館に搬入された親イカが3月頃に産卵し、5月中旬にふ化したとのこと。育成にあたり、初期は飼料の活アミを切らさないようにしつつ、早い段階で冷凍餌に慣らすように努めたといいます。

加えて、定期的な水槽底の掃除、成長に合わせた水槽の調整など飼育環境の整備も実施。その結果、ふ化した当時は成長1センチ程だったカミナリイカが4ヵ月経った9月には15センチ程の大きさに成長しているそうです。
運が良ければ捕食も見れるかも
カミナリイカは、鴨川シーワールドのエコアクアローム「河口」水槽で展示されます。
砂の上で擬態して隠れる姿や体色を変える様子を観察することができるほか、運が良ければ触腕を伸ばし餌を捕らえる様子も見られるそう。
普段、なかなか見ることができないカミナリイカの生態を水槽越しに観察してみてはいかがでしょうか。
詳しくは鴨川シーワールド公式WEBサイトで確認することができます。
※2025年9月○日時点の情報です。
(サカナト編集部)