「イカの塩辛」と聞いたとき、どんなものを思い浮かべますか?
一般的には“イカの切り身が薄桃色をした発酵食品”というイメージの人が多いと思います。
しかし、富山県における「イカの塩辛」には、インパクトのある真っ黒な見た目をしているものがあるのです。
そんな驚きの郷土グルメ「イカの黒作り」について紹介します。
「イカの黒作り」って何?
富山県の郷土料理「イカの黒作り」とは、イカやイカスミなどを用いて作られたイカの塩辛ノコトです。
「京吉」のイカの黒作り(提供:井村詩織)加賀藩主が参勤交代の際に将軍家に献上したともいわれている伝統ある料理で、現在でも富山県の多くの家庭で親しまれています。
イカの黒作りの見た目(提供:井村詩織)見た目は真っ黒で、ツヤツヤと美しいのが特徴。富山県出身の筆者はこの見た目の塩辛の方がなじみがあるので、薄桃色の一般的な塩辛を見たとき驚いた記憶があります。
「黒作り」を実食!ご飯・酒・お茶漬け……何に合わせる?
まずは白ご飯にのせて一口。
見た目ほどクセのある味わいではなく、塩味のほかに、イカの甘みと旨味がしっかり感じられるので、白ご飯のおともにぴったりです。
ごはんにのせたイカの黒作り(提供:井村詩織)次に、お酒のおつまみとして味わってみることに。お酒は、富山の日本酒「立山」を選びました。
「立山」と一緒に味わう(提供:井村詩織)辛口ですっきり飲みやすい立山と黒作りは相性抜群。お互いが味を引き立て合い、食べる手が止まりませんでした。
おすすめは<お茶漬けとの組み合わせ>
筆者の一番のおすすめが、お茶漬けとイカの黒作りの組み合わせです。
あたたかいお茶と出汁、海苔とイカの黒作りが絶妙なバランスで、やさしい旨味が口いっぱいに広がります。
お茶漬けにのせたイカの黒作り(提供:井村詩織)「イカの塩辛」の生臭さが少し苦手な人にも、さっぱり食べられる一品です。
ぜひ一度試してほしい!富山の郷土グルメ「イカの黒作り」
富山の郷土グルメ「イカの黒作り」は、特徴的な見た目とは対照的で、塩辛を初めて味わう人でも食べやすい一品。
塩味とイカの甘み・旨味のバランスが絶妙で、ハマること間違いなし! 富山を訪れた際は、ご飯やお酒、お茶漬けなどさまざまな食べ方でぜひ一度味わってみてください。
(サカナトライター:井村詩織)