東京都豊島区にあるサンシャイン水族館は、沖縄県恩納村と連携して取り組んできた「サンゴプロジェクト」が今年4月に20周年を迎えることを記念し、3月5日の「サンゴの日」を含む2月27日~3月29日に、サンゴの魅力と保全の大切さを伝えるイベント「サン!サン!サンゴフェスタ」を開催するといいます。
来場者参加型の企画や展示、ガイドツアーなどを通じて、東京から沖縄の海につながるサンゴ保全を体験できる内容となっています。
サン!サン!サンゴフェスタ キービジュアル(提供:株式会社サンシャインシティ)サンゴプロジェクト20周年、新たなテーマを発表
サンシャイン水族館の「サンゴプロジェクト」は、サンゴ礁の再生を目指し、2006年から沖縄県恩納村と協力してサンゴの保全活動を続けてきました。
サンゴの生体展示による魅力発信や現地の進捗報告、水槽での養殖サンゴの飼育・保管など、都心の水族館ならではの発信拠点としての役割も担っています。
沖縄県恩納村の海でのメンテナンス作業の様子(提供:株式会社サンシャインシティ)20周年となる今年は、従来の「感じる(知る)・伝える・守る」に加え、来場者が日常生活の中で行動に移す“実践のきっかけづくり”を新たなテーマに掲げ、多彩な企画を展開するといいます。
恩納村海域では、これまでの取り組みによりサンゴ礁生態系の再生が確認される一方、2024年夏の高水温による大規模な白化で、多くのサンゴが被害を受けました。
現場でサンゴの死滅を目の当たりにした飼育スタッフは、サンゴをはじめとする生き物と人が共存していくため、一人ひとりの「小さな選択」の積み重ねが重要だと訴えています。
今回のイベントは、そうした危機感と再生への願いを来場者と共有し、身近な暮らしからできるアクションを考える場として企画されているそうです。
来場者の想いが沖縄へ届く参加型コンテンツ
イベント期間中、屋外エリア「マリンガーデン」では、来場者参加型の「サンゴ保全宣言フラッグ」づくりが初開催されます。
参加者は「サンゴのために自分ができる行動宣言」を選び、その内容に対応した色のスタンプを、白化したサンゴ礁がモノクロで描かれたフラッグに押印。スタンプが重なるほどモノクロの海が少しずつ色づき、“白化したサンゴ礁がカラフルな海へ蘇る”ビジュアルが完成していきます。
サンゴ保全フラッグイメージビジュアル(提供:株式会社サンシャインシティ)完成したフラッグは、5月以降に予定されている恩納村でのメンテナンス作業の際、プロジェクトメンバーが現地に持参。 サンゴ保全の現場へ来場者の想いを届けるとともに、作業に取り組むスタッフを後押しするエールフラッグとして活用される予定です。
サンゴを楽しく学べる企画
館内では、20年にわたるサンゴプロジェクトの歩みを紹介する年表展示や、恩納村での海中作業の映像、プロジェクトで育てたサンゴの周りに集まる生き物の水槽展示など、長年の活動の軌跡を伝える記念展示が実施されます。
サンゴプロジェクトの公式キャラクター「サンゴ博士」によるクイズパネルでは、親しみやすいイラストや模型を用いたクイズ形式で、子どもから大人まで楽しみながらサンゴの基礎知識を学ぶことができます。
さらに、水族館バックヤードを巡る人気企画「探検ガイドツアー」は、期間限定でサンゴに特化した特別編として実施。普段は見ることのできないサンゴ水槽の裏側や、恩納村から預かった養殖サンゴの飼育の様子を、飼育スタッフの解説付きで見学できる内容です。
探検ガイドツアー サンゴ特別編(提供:株式会社サンシャインシティ)3月1日・8日には、オリジナルの「サンゴすごろく」を用いて、サンゴ保全に必要なことを遊び感覚で学べる「サンゴ教室」も開催され、小学生以上の子どもにおすすめのプログラムとなっています。
恩納村キャラクターも来場、東京から海を守る一歩に
会期中には、恩納村の公式キャラクター「Sunna(サンナ)ちゃん」も登場。Sunnaちゃんに「海を守る」約束をした人には、「海の守り隊」の入隊証となるステッカーがプレゼントされ、一緒に写真撮影も楽しめるそうです。
恩納村の長浜善巳村長は、20年にわたり続く水族館との連携に感謝の意を示し、「来場者お一人おひとりの優しい想いが、豊かなサンゴ礁の未来につながっていくことを、心から願っています」とコメントしています。
サンゴが生きる豊かな海を守ろう
サンシャイン水族館の企画担当者は、「水族館へのワクワク感の延長でサンゴに興味を持ち、何が自分にできるのか考え、行動してもらえたらうれしい」としています。
東京・池袋から沖縄・恩納村の海へとつながるこの企画は、サンゴの現状と未来を自分ごととして考えるきっかけとなりそうですね。
詳細はサンシャイン水族館公式ホームページで確認できます。
※2026年2月15日時点の情報です
(サカナト編集部)