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釣りや水辺における自然体験が“子どもの心”を育む? 『カッパのいない川で子どもは育つか』重版決定

株式会社つり人社は4月22日、単行本『カッパのいない川で子どもは育つか 「水辺」が心の底力を呼び覚ます』(山根和明・著)を刊行しました。刊行から1週間後には重版を決定しています。

釣りや水辺における自然体験を通して、子どもの自己肯定感や折れない心が育まれるプロセスを描いた一冊です。

釣りや水辺遊びが与える影響を考える

本書は、釣り専門誌『つり人』に連載されていた「魚釣りが育む子どもの心とカラダ」をベースに大幅な加筆・再構成されたもので、釣りをはじめとする水辺での体験が自己肯定感ややり抜く力、折れない心といった非認知能力にどうつながるのかを問いかける内容です。

『カッパのいない川で子どもは育つか 「水辺」が心の底力を呼び覚ます』(著・山根和明/つり人社)

著者はつり人社の代表取締役で、編集者として全国各地の水辺を取材してきた山根和明さん。自身の子育てや子ども向け釣り教室の運営を通して、「自然には子どもの心を育てる力がある」という確信に至った経験をもとに本書を執筆したといいます。

釣りに親しみのない読者にも届くよう平易な言葉でつづられており、「待つ」「工夫する」「失敗を乗り越える」といった体験を通じて育まれる心の成長を、多くのエピソードとともに紹介しています。

自然体験が子どもの“心のリハビリ”に

不登校の子どもが35万人を超え、引きこもり状態の人々も146万人に達するとも言われるなか、子どもの心をどう支えるかというテーマは、教育現場や家庭にとって喫緊の課題となっています。

本書では、釣りが「不登校支援」や「退役軍人の心のリハビリ」として国内外でセラピー的な役割を果たしている事例を紹介。自然の中で身体を動かし、生命と向き合い、家族や大人と時間を共有する体験が、子どもにとっての「心のリハビリ」の場になりうることを、多角的に伝えています。

カッパのいない川で子どもは育つか 目次(提供:株式会社つり人社)

一方で、都市部の親世代自身がアウトドア経験に乏しく、子どもに自然体験をさせる意義や方法がイメージしにくいという現状も指摘。水辺での遊びや釣りが持つ教育的な意味を、具体例とともにわかりやすく示している点も本書の特徴です。

水辺の「冒険」が育てる、自己肯定感と生きる力

本文では、「冒険が与える成長の機会」「身近な水辺で感じる生命の躍動」など、子どもと自然の関わりをめぐる多様なテーマで展開。川での危険を自ら学ぶ経験や生き物の命の厳しさに触れる体験など、昭和から続く“川遊び文化”を通して培われた感覚の価値を掘り下げています。

多摩川(提供:PhotoAC)

森と川と海のつながり、生態系の循環といった環境教育的な視点からも、水辺での遊びが子どもの学びにつながることも提示しています。

※2026年5月11日時点の情報です

(サカナト編集部)

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