フグ目ハコフグ科に属する「コンゴウフグ」は、計4本の角のような突起と五角形の角ばった体をもつ魚です。そのユニークな見た目から、最近では観賞魚としても注目されています。
この記事では、コンゴウフグの特徴や生態、名前の由来などについて解説します。
「コンゴウフグ」ってどんな魚?
コンゴウフグはフグ目ハコフグ科に分類される魚です。
体長は通常、15~30センチ程度。幼魚の時期は黄色っぽい色合いをしていますが、成魚になると緑褐色の色に変化し、体表には白や水色をした水玉模様が出てきます。
コンゴウフグの体は四角形に近い箱状をしており、横断面は五角形です。また、全身が硬い骨板に覆われていることも、コンゴウフグの大きな特徴のひとつ。この骨板は、主に捕食者から身を守る役目をはたしているといわれています。
コンゴウフグは通常、インド洋から西太平洋にかけての熱帯・亜熱帯の砂地や岩礁域に幅広く分布しています。また、日本では太平洋沿岸の紀伊半島や屋久島などで見られます。
牛の角のような4本の突起をもつ
コンゴウフグの外見上の特徴として、頭部と臀部に2本ずつ、計4本の突起をもつことが知られています。まるで牛の角のように見えるこの突起は、実は皮膚やうろこの一部が変化したものなのだそう。
武器のようにするどく突き出したこの突起と、どことなくユーモラスな雰囲気のある顔つきとのギャップが可愛いと話題を呼び、最近では観賞魚としても注目されています。
ただ、コンゴウフグを含むハコフグの仲間はストレスを感じると皮膚から強力な粘液毒を分泌する性質をもつため、飼育する場合は注意が必要です。コンゴウフグを自宅で飼育する際は、他の魚と混泳はさせず、単独で飼うことをおすすめします。
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