和歌山県東牟婁郡串本町にある「串本海中公園」は、1970年7月に日本で最初に指定された海中公園地区です。
串本海中公園内にある水族館では、串本の海で見られる多種多様な生き物を約400種・4000匹展示しています。また、公園内には海中展望塔も設置されているので、老若男女問わず、人気があります。
この串本海中公園の水族館には、多様な生き物がさまざまな展示方法で迎えてくれるのです。
生態を考えた素敵な展示方法
入館してすぐのところにある水槽には、壁と床にかけてかわいい絵が描かれています。まるで、シュノーケリングをしているかのような気分で、ワクワクさせてくれますね。
生き物を紹介するパネルも見やすくてオシャレ。解説がついているパネルもあるので、ぜひ読んでみてくださいね。
ノコギリウニ(学名:Prionocidaris baculosa)は大きくて、藻が繁殖していて、まるで朽ち果てた過去の兵器のようでした。「未来少年コナン」や「風の谷のナウシカ」に出てきそうなイメージです。面白い姿で人気者なのだとか。
貝のリアルな生態に触れる
ムシロガイ(学名:Nassarius livescens)は、新腹足目ムシロガイ科の巻貝。東北中部以南からインド太平洋域にかけて生息しています。
海の掃除屋として、生物の死骸などを食べて海をきれいにしてくれます。集団で水管を伸ばしている姿は、ちょっと不気味な雰囲気もあります。
薄暗い場所に潜むクモヒトデ
クモヒトデは蛇尾綱に属する棘皮動物の総称で、ヒトデの親戚です。ただ、ヒトデは管足を使って移動するのに対し、クモヒトデは長い腕を使って移動します。
薄暗い場所に潜むというクモヒトデの生態に合わせた展示方法で、水槽前面にクモヒトデがやって来るようになっていました。
数匹のクモヒトデが集まると、ちょっとグロテスクかもしれません。
ウミガメが近くて迫力満点
串本海中公園ではウミガメの飼育に力を入れており、デッキから大きな親ガメを見られます。アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイがたくさん飼育されています。
エサをあげると、我先にと、互いにタックルし合いながら近づいてくるんです。その姿は迫力満点です。
トンネル水槽はやはり見ごたえあり
最近は、トンネル水槽を備えている水族館が増えました。魚の泳ぐ姿をしたから眺められるのは、新鮮でリアルでとても面白いですよね。
背びれや腹びれ、胸びれなどの動かし方がよく分かります。
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