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意外と知らない魚の寿命 1年しか生きない魚もいれば江戸時代から生きてる魚も?

日本人の平均は85歳前後といわれていますが、魚の寿命はどのくらいか知っていますか?

魚は身近な存在でありながら、寿命について考えることはあまりないかもしれません。魚の寿命は1年と短いものから400年以上生きるものまで様々であり、非常に面白いテーマなのです。

この記事では、主な魚の寿命についてご紹介します。

身近な魚の寿命、あの魚は何年生きる?

サンマ(提供:PhotoAC)

まず、魚の寿命はどのように調べるのでしょうか。実際に飼育して寿命を調べる方法もありますが、時間がかかりますし自然下と飼育下では環境が異なるため、本来の寿命といえないでしょう。

そこで魚の年齢は耳石(じせき)や鱗から推測する方法が用いられます

耳石と鱗には1年に1本、輪紋(りんもん)と呼ばれる年輪のようなものが形成されるため、輪紋の本数から魚の年齢を推測することができるという訳です。ただし、すべての魚が1年に1本の輪紋を形成するとは限りません。

では、我々が良く目にする魚の寿命は一体、何年なのでしょうか。例えばスーパーでよく見られるマアジの寿命は約5年と言われています。同じく大衆魚であるマサバの寿命は約8年とマアジよりやや長めで、サンマは約2年と短めです。

また、同じアジ科の中でも寿命はまちまちであり、大型になるロウニンアジは寿命が25年になるという研究結果もあります。同じグループでも、マアジとロウニンアジで5倍の差があるのは面白いですね。

淡水魚の寿命はどのくらいなのでしょうか。日本各地の河川に生息するコイは長寿であることが知られており、自然下では20年以上、飼育下では80年程生きるとも言われています。80年ともなると場合によっては飼い主と同じくらい生きることになりそうですね。一方で同じコイ科に属するオイカワは2~3年程度といわれています。

これまでに紹介した魚たちを比較すると、大きな魚の方が寿命が長いことに気づくのではないでしょうか。実は一般的に動物は体が大きい程、寿命が長い傾向があるとされているのです。魚も例外ではなく、大きな種の方が小さな種に比べ寿命が長い傾向があります。

アユはわずか1年しか生きられない

アユ(提供:PhotoAC)

アジ科やサバ科が5~30年生きるのに対して寿命が非常に短い魚もいます。アユは誰しも知っている魚ですが、寿命が1年と非常に短いことはあまり知られていません。稀に2年生きることもあるようですが、多くは1年で死んでしまうそうです。また、アユは1年しか生きないことから年魚(ねんぎょ)とも名付けらました

1年で寿命を迎える魚は珍しいと感じますが、寿命が短い魚は他にも存在します。シラウオ科のシラウオやキュウリウオ科のワカサギはアユと同様に1年で寿命を迎えることが知られており、どちらも産卵後にほとんどが死んでしまうそうです。

コイの比ではない、長寿の魚たち

アユやワカサギが1年で寿命を迎える一方で、中には100年以上もの歳月を生きる魚もいます。

ジンベエザメ(提供:PhotoAC)

世界最大の魚類として知られているジンベエザメは、寿命130年と体の大きさに相応しい長寿の魚です。人間からすれば130年という寿命は非常に長く感じますが、魚の世界では短い方なのです。

サメにはもっと長寿の魚が存在します。

オンデンザメ科・オンデンザメ属のニシオンデンザメ(Somniosus microcephalus)は400年前後生きているといわれている大型魚です。400年前というと、江戸時代から生きていることになりますね。また本種は長寿な魚で知られていると同時に、アイスランドでは重要な水産資源でもあります。主にアイスランドの郷土料理である「ハカール」の原料として用いられるそうです。

長寿の魚はサメだけではありません。硬骨魚にも非常に寿命の長い魚がいます。

メバル科・メバル属のアラメヌケは長寿であることが判明しており、寿命はなんと約200年程だそうです。メバル属には他にも長寿の魚がおり、アラスカメヌケは100年程生きると言われています。これをみるとジンベエザメの寿命は体の大きさの割に短く感じてしまいますね。

このように魚の寿命は種によって様々です。魚の寿命を知ると今までとは違った目線からスーパーや水族館の魚を見ることができるかもしれませんね。

(サカナト編集部)

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