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念願!「松葉がに」展示

さて、カニ展示がずらっと続く中、特別に仕切られたエリアがありました。

なんの展示かというと……「松葉がに牧場」。鳥取県といえば松葉がにが有名ということで、特別にエリアが分かれていました。

松葉がに牧場(撮影:moka/撮影場所:とっとり賀露かにっこ館)

松葉がに、聞いたことがある人も多いかと思いますが、どんなカニか知っていますか?

実は松葉がにというカニの種類がいるわけではなく、山陰地方で水揚げされるズワイガニのオスのことを松葉がにと呼ぶのです。同じズワイガニでも、福井県では「越前ガニ」、丹後半島では「間人ガニ」と呼ばれるなど地域によって名前が変わります。

そんなズワイガニは、深海性のカニ。展示エリアは、若干涼しく薄暗くなっていました。

ズワイガニ(撮影:moka/撮影場所:とっとり賀露かにっこ館)

展示エリアで見たオオホモラやタカアシガニと違い、ツルツルの体表が印象的。ライトで分かりにくくなっていますが、実際の体表は茶色で、茹でると赤色に変化します。

水槽の横には、水槽と同じ温度の水が出る蛇口が設置されていました。出してみるとひんやり冷たく、驚くお客さんが沢山いました。

貴重なズワイガニのメスの展示も

特産物・松葉がにを見ることができてほっこりしたのも束の間、隣にはさらに貴重な展示がありました。ズワイガニのメスです。

メスは卵を持っているため、水産資源の管理のためにも禁漁時期が設けられています。漁を行う際のカゴ網にも、身体の小さなメスは逃げることができるような工夫がされていたりと、徹底的なルールによる規制がなされています。

そんな中、とっとり賀露かにっこ館では水産試験場の許可を得て、調査のために捕獲したカニを特別に展示。確かに先ほど見たオスよりはやや小ぶりな印象で、脚もほっそりしています。

メスは産卵にエネルギーを使うため、身もあまりつかず、産卵後は脱皮もしなくなるそう。市場では1年のうち数ヶ月だけ勢子ガニとして出回りますが、数は少なくかなりレア。生きている姿を見れるのはかなり貴重ですね。

鳥取へ行ったらぜひ<とっとり賀露かにっこ館>へ!

展示全てを紹介しきれませんでしたが、ワンフロアにずらっとカニ展示が並ぶ展示はまさに圧巻です。

とっとり賀露かにっこ館の近くには海鮮市場もありますので、観光も兼ねてぜひ遊びに行ってみてください!

(サカナトライター:moka)

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