アカアジを美味しく食べる タタキに刺身、塩焼きで
はるばる長崎からトラックに揺られ、1000キロ以上も離れた我が家にやってきてくれたアカアジたちを美味しくいただきました。
筆者が最も好きなアジ料理はタタキです。

普通はアジの食感を残すため、たたきすぎないのがよいとされます。今回は少し細かくたたきすぎたかもしれませんが、溶けだした脂が口の中で甘みとなり大変美味しいものでした。
なお、これほど細かくたたいた身に味噌としょうがなどの香味野菜を加えたものが、千葉県などの郷土料理「なめろう」です。
たたきでない、一般的な刺身も脂がのり美味しいものでした。

身はピンク色で美しく、食感を大事にするなら刺身が向いているでしょう。
塩焼きで食べても美味
塩焼きも忘れてはいけません。下記の写真は昨年我が家にやってきたアカアジを塩焼きにして食べたものですが、今年も塩焼きにして食べてみました。

この時期のものはほどよく脂がのり、塩焼きで食べても最高に美味しいです。そのほか、フライや南蛮漬けなども美味しいと思います。
アカアジを見つけたらぜひ食べてほしい
アカアジは日本からマレーシア、インドネシアに分布し、我が国においては相模湾以南の太平洋岸、日本海沿岸(多くはない)、九州西岸、沖縄県に分布しています。
街中の魚屋さんにある鮮魚コーナーでも販売されていることもあるので、見つけたらぜひ購入して、食べてみてほしいと思います。
(サカナトライター:椎名まさと)
謝辞と参考文献
今回のアカアジは長崎魚市場 マルホウ水産 石田拓治さんより入手いたしました。ありがとうございました。
参考文献
榮川省造(1982)、新釈 魚名考、青銅企画出版、607pp.
Kimura, S., K. Katahira, and K. Kuriiwa. 2013. The red-fin Decapterus group (Perciformes: Carangidae) with the description of a new species, Decapterus smithvanizi. lchthyol. Res. (60):363?379.
中坊徹次(2013)、日本産魚類検索 全種の同定 第三版、東海大学出版会
日本魚類学会(1981)、日本産魚名大辞典、三省堂、848pp.
髙橋夢加・岡田誠・笹木大地・本村浩之・木村清志(2018)、熊野灘と東シナ海から得られた日本初記録のムロアジ属魚類Decapterus kurroides キツネアカアジ(新称)、魚類学雑誌 65(2):181-185.
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