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同じ魚でも顔が変わる

魚の種類によっては、ここまで説明した内容とは全く異なる反応を見せる魚もいます。また、同じ種でも、個体によって行動が異なる場合もあります。これは飼育下でも野生下でも同じです。

言い換えれば、この世の魚の数だけ様々な表情が観察できるということになります。飼育下でも野生下でも魚の楽しみ方は無限大なのです。

図鑑などには魚たちの様々な生態行動が記してあり、それらを期待して魚を観察に行くのも楽しみ方のひとつ。しかし逆にそれらを一切参照せず、観察者が自分の視点で魚たちの「顔」を観察していくのもまたひとつの楽しみ方です。

そこで見られるのは、魚たち一尾一尾の「顔」の違いです。それは魚を「種」として紹介する図鑑などでは、なかなか得られない情報です。また、そうして得た魚たちの「顔」を集めていけば、あなただけが知っている特別な“魚図鑑”ができあがります。

魚を観察するときに彼らを詳しく知らなくても大丈夫。あなただけの体験が、魚たちを知るキッカケとなるのです。

(サカナトライター:みのり)

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みのり

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センス・オブ・ワンダーを大切に

水族館に関するお話やフィールドワーク体験の記事を中心に、自然環境の素晴らしさやそれらを取り巻く文化的なお話もお伝えしていきます。

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