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水辺を利用する鳥

水鳥ではありませんが、水辺があることにより集まってくる鳥たちもいます。

彼らは間接的に水辺の恩恵を受けて暮らしています。

ツバメ

ツバメは、水場を直接利用している訳ではありませんが、彼らも小川の上を飛んでいる様子が観察できます。

ツバメ(提供:みのり)

水辺には鳥に限らず、様々な虫も集まります。そうした虫を狙って、ツバメも小川の上を飛び交っているのです。

飛び立つツバメ(提供:みのり)

水鳥を観察しに来たはずなのに、飛んでいたのはツバメ……だったこともよくありますが、そんな彼らも小川の影響を受けて暮らしています。

ツバメを観察できるのは、こうした水環境がしっかり存在しているからなのかもしれません。

モズ

全長約20センチのかわいらしい茶色の鳥・モズ

そのかわいい見た目とは裏腹に、とがった小枝などにバッタやカエルなどの獲物を串ざしにする習性があります。これは「モズのはやにえ」と呼ばれます。

実は私が初めてモズを観察できたのも、小川のすぐ真横でした。他の鳥と同じく、水辺に集まる虫を狙って彼らも小川のそばにやってきたのでしょう。

モズ(提供:みのり)

先ほどのカワセミの写真と同じく、彼らを驚かせてしまうと良くないため、この写真もかなり遠距離から撮影しました。そのため上手くピントが合っていません。しかし、それよりもはじめてモズに会えたという嬉しさの方が大きかったです。

今回ツバメやモズなど、本来水鳥とはされていない鳥も敢えて入れたのはこれが理由です。ずっと見たい思っていた鳥も、小川という水環境が存在していることで見ることができたのです。

普段何気なく通り過ぎる小川のポテンシャルの高さを強く認識した出来事でした。

水があれば、鳥がいる

水鳥たちはもちろん、ツバメやモズといった鳥たちも小川の影響を受けて暮らしていることがわかります。

小川が汚染されると、直接水の中に棲んでいる魚などの水生生物はもちろん、水鳥や、もっと言えば水辺を利用する全ての動物が悪影響を受けてしまいます。

そういった側面を考えながら小川を観察すると、その大切さや貴重さがよくわかります。

皆さんが住んでいる地域にも小川や池のような水辺があると思います。地味で何もいないと思っていた水辺も、しっかり観察すれば、色んな鳥たちが集うオアシスとなっているかもしれません。

ぜひ身近な水辺を訪れ、鳥たちを観察してみてください。

(サカナトライター:みのり)

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みのり

みのり

センス・オブ・ワンダーを大切に

水族館に関するお話やフィールドワーク体験の記事を中心に、自然環境の素晴らしさやそれらを取り巻く文化的なお話もお伝えしていきます。

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