筆者がモロコを推す理由
モロコは様々な料理に使用でき、通年食べられることから様々なシーンで活躍します。
ワカサギやししゃもは少し苦みがありますが、モロコはクセのある苦味がほぼありません。筆者の印象としては、揚げ物が1番モロコにあった料理だと思います。
それを踏まえて、給食などに使用できる可能性があります。天ぷらや唐揚げにすれば、小魚を丸ごと食べることが苦手な子どもでも食べれます。
また水田養殖が可能な魚であり、水田で育成した魚の成長は良好で放流効果が高いということが研究でわかっています。水田には稚魚が食べる動物プランクトンが豊富で、卵やし稚魚が捕食される可能性も少ないので、養殖としては今後可能性が期待できます。
小諸市の横の佐久平市では「佐久鯉」という全国でも名高いコイ料理が有名ですが、“小諸のモロコ”というように佐久鯉に並んで有名になる日が来るかもしれません。
(サカナトライター:たつ)
参考文献
森文俊、内山りゅう、山崎浩二(2000)、ヤマケイポケットガイド17 淡水魚、山と渓谷社、p79
稲作水田におけるホンモロコ Gnathopogon caerulescens仔稚魚の育成、亀甲武志・根本守仁・伴 修平・三枝 仁・澤田宣雄石崎大介・中橋富久・寺本憲之 ・藤岡康弘
水田で育成されたニゴロブナ種苗の放流効果、根本守仁・太田滋規・上野世
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