私が好きな水生生物は「カニ」。
カニの魅力を多くの人に知ってもらいたいと考えています。
私とカニの出会い
私にとってのカニは癒しの存在。その出会いは、今から1年ほど前に立ち寄ったペットショップでのことです。
その日、友人のイモリ用のエサを買いに埼玉県大宮にあるペットショップを訪れていました。私は特に買うものがなく店内をブラブラしていたのですが、店の奥に行った時に彼らに出会いました。
かわいい……(提供:PhotoAC)そう、サワガニです。
彼らはハサミを器用に使い、キャベツを食べていました。どこを見ているのかわからない顔でゆっくりモソモソ食べる姿は、忙しない世間から切り離されているようでした。
そんな姿に、とても癒されたのを覚えています。こうした経緯からカニが好きになりました。
以来、水族館やペットショップでカニを見つけると眺めてしまいます。
癒される瞬間は他にも
カニは求愛や威嚇の際、ハサミを振り上げる動作をします。人間相手の場合はおそらく威嚇ですが、バンザイのようで微笑ましい姿です。
また、踊るように威嚇するカニもいます。そのカニとはキンチャクガニ。
キンチャクガニはハサミでイソギンチャクを掴んでおり、これを振りかざし威嚇するのです。
キンチャクガニ(提供:PhotoAC)ボンボンを持ったチアガールのようで、全く怖くないですよね。
海外ではボクサーのように見えることから、ボクサークラブとも呼ばれているそうです。
ぼーっとする姿にも癒される
カニは動き回っていることが多い生き物ですが、ときどきピタッと止まることがあります。
立ち止まるカニ(提供:PhotoAC)少し時間がたつとまた横歩きで動き出すのです。
きっと、休んだり周りを警戒したり……と、深い意味はない行動でしょう。しかしずっと見てしまいます。
社会でせわしなく働くわれわれ人間も、立ち止まって休むことが必要なのかもしれません。
いつかカニを飼ってみたい
いつかカニを飼ってみたいと思いつつ、今はガチャガチャで手に入れたスベスベマンジュウガニのを愛でて我慢しています(スベスベマンジュウガニは猛毒があるので、飼うことはできませんが)。
簡単に組み立てられ、小さくて透明、とてもかわいいです。
ガチャガチャのスベスベマンジュウガニ。引越しで片腕が行方不明に…(提供:バノレイ)現代社会において、日々の仕事などで疲れている人は多いのではないでしょうか。
カニの魅力を伝えることで、そんな人たちを癒せるのではないか──「癒し」にフォーカスすることで、図鑑などとは違った切り口でカニの魅力を届けたいと考えています。
(サカナトライター:バノレイ)