東京都豊島区にあるサンシャイン水族館で1月24日、海洋プラスチック問題を親子で学ぶ体験型イベント「クリーンオーシャンアカデミア」が初めて開催されます。
映像教材や海洋プラスチックごみが配合されたプラモデル制作、水族館での生き物観察を組み合わせたプログラムを通じて、海の環境問題を「自分ごと」として考えるきっかけを提供します。
海洋プラスチック問題を“自分ごと”として捉える
海洋プラスチックとは、陸上で捨てられたプラスチックごみが川や雨水を通じて海へ流出し、漂流・漂着、海底堆積することで生じるごみの総称です。
生き物の誤食や絡まりによる被害、景観悪化、漁業や観光への影響に加え、細かく砕けたマイクロプラスチックの回収が難しい点も深刻な課題とされています。
海洋プラスチックごみのイメージ(提供:PhotoAC)海洋ごみの多くが陸由来とされるなか、日常生活での「選び方・捨て方・減らし方」の見直しが、問題解決の出発点となるといいます。
クリーンオーシャンアカデミアでは、親子で同じ体験を共有する構成とすることで、家庭内で海洋ごみやプラスチック削減について話題にしやすくし、小さな行動の変化へとつなげることを目的としているそうです。
海洋プラスチックがケープペンギンに与える影響とは?
プログラムでは、まず水族館の飼育スタッフによる講座を実施。人気者のケープペンギンの生態を入り口に、海洋プラスチックが野生生物に与える影響について、具体的な事例を交えて解説が行われます。
ケープペンギン(提供:PhotoAC)続いて、海洋プラスチック問題の概要や原因、これまでの取り組みなどに関する動画を視聴。そのうえで、海洋プラスチックごみを一部配合したプラモデルを制作するワークショップを実施します。
楽しみながら資源循環やごみ削減の重要性に触れることができるほか、ワークショップの時間外には、実際に水槽の前でペンギンや海の生き物を観察できる時間もあるそうです。
海洋プラスチックの影響を学ぶ「クリーンオーシャンアカデミア」
「クリーンオーシャンアカデミア」は、海洋ごみ問題をテーマにした環境教育パッケージで、これまで主に学校現場で活用されてきたプログラム。株式会社BANDAI SPIRITSと静岡市が協同で実施しています。
今回は水族館ならではのプログラムを組み込み、生き物の姿を目の前にしながら海洋プラスチックがもたらす影響を学べる内容となるそうです。
池袋・サンシャインシティ内の共創空間を会場に、「国際教育デー」にあたる1月24日(土)の午前と午後に各1回ずつワークショップを実施する予定。参加費は無料ですが、別途水族館の入場料が必要となります。
対象は小・中学生とその保護者で、各回30名の事前申込制。申し込みは「アソビュー!」で1月17日より受付開始です。
環境問題に向き合うきっかけに
クリーンオーシャンアカデミアは、環境省が推進する「プラスチック・スマート」の趣旨に沿った取り組みとして位置づけられています。
BANDAI SPIRITSの担当者は、「未来を担う子どもたちが、プログラムをきっかけに環境問題を“自分ごと”として捉え、次の世代へつなぐ。その第一歩が『クリーンオーシャンアカデミア』になることを願っています」とコメントしています。
詳しくは静岡市のホームページで確認できます。
※2026年1月13日時点の情報です
(サカナト編集部)