香川県の川やため池にすむ希少な淡水魚たちの現状を伝え、未来の水辺環境を考える特別展「知ろう、守ろう、香川の淡水魚 ~香川の魚の移動展示~」が、2月21日から3月21日まで香川大学博物館展示室で開催されます。
本展は、香川大学の学生と香川県立高松桜井高等学校の生徒によるプロジェクト「Try! 魚っち(とらい!うおっち)」が企画。香川県の淡水域にくらす水生生物、とくに絶滅の危機にある淡水魚に焦点を当て、県民に生物多様性の大切さと自然保護の必要性を伝えることをめざしているそうです。
学生・高校生が企画する「香川の淡水魚」特別展
「Try! 魚っち」は、香川大学の学生と香川県立高松桜井高等学校の生徒たちが、身近な水辺で起きている環境変化や淡水魚の危機的な状況を広く知ってもらいたいという思いから立ち上げたプロジェクトです。
香川県 満濃池(提供:PhotoAC)河川やため池で進む防災対策による生息地の改変に加え、ペットの遺棄など無秩序な人為的放流を通じて外来種が侵入し、もともとそこにいた淡水魚の多くが姿を消しつつあります。
本展を通して、香川県の生物多様性や自然保護保全について、また地域の環境変化による影響を通して関心を高めることを目的としているといいます。
希少淡水魚の水槽展示で生物多様性を学ぶ
会場では、香川県内の河川やため池など淡水域にすむ水生生物を展示。香川県レッドデータブックに掲載されている希少な淡水魚を中心に観察できることから、生物多様性や自然保護・保全への理解を深めることができます。
見どころとなる希少淡水魚の水槽展示では、プロジェクトに参加する学生・生徒が県内各地のフィールドで直接採集。現在の生息状況を反映した信頼性の高い展示だといいます。
カワバタモロコ(提供:PhotoAC)普段の生活では目にする機会がほとんどない淡水魚の姿やくらしぶりを間近で観察できる貴重な機会であり、絶滅の危機に瀕している現状を具体的に感じることができる展示です。
中学生による外来種調査の成果も紹介
会場ではあわせて、香川大学教育学部附属高松中学校で実施されている「MIRAI協働の学び」の一環として、1年生の生物調査グループが同校周辺の水路で行った生物調査の成果も展示します。
調査では、外来種の実態や生態系への影響についてまとめられており、来場者に向けた啓発資料としてパネルなどで紹介される予定です。
大学生・高校生・中学生という異なる世代が連携し、水辺の生物多様性や外来種問題に向き合う取り組みから、地域全体で環境保全に取り組む意義を考えることができます。
淡水魚の現状を見て学ぼう
学生主体で香川の淡水魚の現状を調査・展示する当企画。実際にフィールドへ出て採取した生態展示や生物調査の結果を通して、河川環境・淡水魚をとりまく問題をより具体的に捉えることができる展示となりそうです。
会期中は日・月曜日と祝日が休館日で、開館時間は午前10時から午後4時まで(最終入館は午後3時45分)です。
「知ろう、守ろう、香川の淡水魚 ~香川の魚の移動展示~」について、詳細は香川大学の公式ホームページに掲載されています。
※2026年2月19日時点の情報です
(サカナト編集部)