実はタラに近縁?
そんなギンメダイ目魚類はこれまで、ほかの分類群との類縁関係はよくわかっていなかったのですが、近年は側棘鰭上目のいちグループとみなされることが多くなりました。
側棘鰭上目というと堅苦しく聞こえますが、ようはタラ目やマトウダイ目などと近いグループということです。
側棘鰭上目のメンバーたち(提供:椎名まさと)側棘鰭上目のほかのグループは、サケスズキ目、スチューレポルス目ですが、これらの目の魚は日本には産しません。
なお、従来この側棘鰭上目に含まれてきたアシロ目やアンコウ目、ガマアンコウ目といったグループは、現在は棘鰭上目という別のグループに含まれており、側棘鰭上目ではなくなってしまいました。
ギンメダイの仲間は食べられる?
キンメダイは食用魚としても有名で、お値段はそこそこ張りますが、スーパーの魚売り場でも見られる魚です。
一方のギンメダイは、おもに水深200メートルほどの海底から底曳網漁業や深海延縄漁業などにより漁獲されますが、同じ深海性で名前がよく似たキンメダイとは異なり、スーパーの魚屋さんでみられることはほとんどありません。
しかし、市場にあまり出ないというだけで、実際は美味しくいただくことができる魚なのです。
ギンメダイ科キララギンメの塩焼き(提供:椎名まさと)筆者はギンメダイ科の魚をこれまで何度か食べたことがあります。大型の種オカムラギンメは刺身で、それよりも幾分小型のキララギンメは塩焼きで食べました。
残念ながら刺身はいまいち美味しくはなかったのですが、キララギンメが塩焼きで美味しかったことを思うと、刺身より塩焼き向きといえるのかもしれません。
深海釣りではたまにこのギンメダイ科魚類が釣れることがあります。もし釣れたら、ぜひとも食べてみてほしいと思います。
(サカナトライター:椎名まさと)
参考文献
中坊徹次編. 2013.日本産魚類検索 全種の同定 第三版.東海大学出版会.秦野.
Nelson J.S., T.C. Grande and M. V. H. Wilson. 2016. Fishes of the World Fifth Edition. John Wiley & Sons. New Jersey.
上野輝彌・松浦啓一・藤井英一編.1983. スリナム・ギアナ沖の魚類.海洋水産資源開発センター,東京.
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