東京都墨田区にあるすみだ水族館は、4月20日~26日の1週間を「世界ペンギンの日Week」と設定し、マゼランペンギンの魅力と野生環境について学べるイベント「The Penguin Passion Party!」などを開催します。
4月25日の「世界ペンギンの日」にあわせた企画。飼育スタッフによるアルゼンチン現地調査の成果紹介や講演会、ワークショップ、限定メニューなどを通してペンギンと海の環境に触れられる企画が用意されています。
世界ペンギンの日Weekとは
「世界ペンギンの日」は、毎年4月25日前後にアデリーペンギンが繁殖を終えて海へ向かうタイミングに由来し、近年はペンギン保護や環境問題を考える日として世界的に広がっています。
すみだ水族館では、アルゼンチンの海で暮らす野生のマゼランペンギンと、館内で飼育するペンギンの姿を紹介する特別展示や企画を展開します。
同館では現在58羽のマゼランペンギンを飼育しており、そのうち29羽が館内で誕生した個体で、繁殖にも積極的に取り組んでいます。
2024年からは、代表的な繁殖地であるアルゼンチンで現地調査・研究も行っており、本イベントはその成果を来館者にわかりやすく伝える場にもなっています。
野生の姿にフォーカスをあてた特別展示
館内では、飼育スタッフがアルゼンチンで撮影した写真をクイズ付きのSNS風パネルにして展示する写真展が行われ、ペンギンの生態クイズを通じて野生のマゼランペンギンについて楽しく学べます。
また、アルゼンチンでの子育ての様子や、同館の飼育の工夫を伝える繁殖期紹介パネルを通して、野生のペンギンの生態についてもこれまでより詳しく学ぶことが可能。この展示は、4月25日から6月下旬頃まで展示されます。
展示パネル イメージ(提供:オリックス株式会社)さらに、2025年12月のアルゼンチン渡航時に撮影した映像を編集したオリジナルムービーも公開。野生のマゼランペンギンの姿や現地調査、研究者インタビューなどを通して、アルゼンチンの“いま”を知ることができます。4月25日(土)以降は、すみだ水族館公式YouTubeでも公開されるそうです。
館内5階のペンギンプールで毎日実施している「ペンギンのゴハンタイム」では、冒頭約5分間を使い、飼育スタッフがマゼランペンギンの暮らしやゴハンの食べ方などを解説するミニ講座を1日3回実施します。
水族館に暮らすペンギンの可愛さ・魅力に留まらず、野生の姿や実際に行われている調査について学術的に知ることができる貴重な機会となりそうです。
アルゼンチン調査の様子をトークイベントで学べる
イベント期間中は、研究者や地域と連携した3種類の講演会も開催されます。
アルゼンチンでの研究・調査を行う麻布大学獣医学部動物応用科学科の山本誉士准教授によるトークイベントや、アルゼンチンのパタゴニア地域を代表する海洋保護生物学の第一人者であり、アルゼンチン国立科学技術研究評議会のフラビオ キンタナ博士を招き、マゼランペンギンの生態や海洋問題に焦点を当てた特別講演が予定されています。
フラビオ キンタナ博士(提供:オリックス株式会社)また、水族館を飛び出し、墨田区と共催する地域向け講演会も行われ、地元の人々に「ペンギンのいる街・すみだ」としての魅力を発信。飼育スタッフが取り組んでいることや、マゼランペンギンの故郷「アルゼンチン」についてなど紹介するそうです。
ワークショップやグッズ、限定フードも販売
アルゼンチンのペンギンのすみかをデザインした台紙にペンギンや卵のパーツを貼って仕上げる無料ワークショップ「ペタペタ マゼランペンギンのポストカード制作」も開催。
さらに、ディズニー&マーベルスタジオ公認アーティスト・カズ・オオモリ氏デザインのオリジナルTシャツ(税込7000円)や、アルゼンチンの伝統的な糖菓をイメージした「アルゼンチンサンデー」(税込730円)といったオリジナルグッズやメニューも販売されます。
オリジナルTシャツ イメージ(提供:オリックス株式会社)世界ペンギンの日にあわせた1週間限定の企画を通じ、マゼランペンギンの魅力と、そのふるさとであるアルゼンチンの自然環境、そしてペンギンたちが直面する海洋環境の課題について、楽しみながら学べる内容となっています。
展示内容もトークイベントも、生体の単なる魅力に触れるだけではない濃い内容となっている様子。野生のペンギン、ひいては自然環境について学ぶ機会になりそうです。
「The Penguin Passion Party!」について、詳しくはすみだ水族館の公式ホームページに掲載されています。
※2026年4月13日時点の情報です
(サカナト編集部)