京都市下京区にある京都水族館は、「世界ペンギンの日」にあたる4月25日、南アフリカでケープペンギンの生息地視察を行った飼育スタッフによるトークセッションを開催します。
絶滅の危機に直面するケープペンギンの現状を伝えるほか、期間限定展示の拡充や寄付つきグッズ販売などを通じて、保全活動への参加を呼びかけます。
「世界ペンギンの日」に南アフリカ視察報告
京都水族館では現在51羽のケープペンギンを飼育しています。
本種は野生下において生息数が減少しており、国際自然保護連合(IUCN)レッドリストで「絶滅の危険性が極めて高い種」に分類されています。
ケープペンギン(提供:PhotoAC)同館の飼育スタッフは3月8日から14日にかけて、南アフリカ・ケープタウンの生息地を初めて視察。現地の保護団体「SANCCOB」の施設見学や保護されたペンギンの放鳥の様子など調査を実施したといいます。
野生個体が直面する課題を報告
4月25日には、この視察結果を報告するトークセッション「『世界ペンギンの日』記念 南アフリカ視察報告会~飼育スタッフがケープペンギンのふるさと南アフリカに行ってきました!~」を開催し、野生個体が直面する課題や保全の取り組みを来館者に紹介します。
トークセッションは17時から18時まで、館内1階「京の川」エリアの大型スクリーン前で実施。参加費は無料(別途入館料が必要)です。
対象は小学生以上で、定員30人の事前申込制。公式ウェブサイトで4月17日まで受け付けています。応募多数の場合は抽選。当選者には4月18日にメールで連絡が行われる予定です。
なお、当選者以外も当日は立ち見での観覧が可能です。
展示や動画上映で現地の姿を紹介
館内では、4月30日まで期間限定展示「大きくなってね!ケープペンギン」を実施中。新たなパネル展示を加えて、ケープペンギンの生態と絶滅危機の背景を解説します。
温暖化や気候変動などの影響を受ける野生個体の現状とともに、「SANCCOB」による保護活動の内容や、今回のケープタウン視察の様子を写真パネルで紹介し、来館者に保全の必要性を身近に感じてもらうねらいです。
野生のケープペンギン(提供:PhotoAC)また、3月中旬のケープタウン視察を記録した動画も上映。映像では、SANCCOBの施設で行われている保護ペンギンの治療や飼育、海へのリリースの様子、現地での野生ペンギンの観察風景などを紹介し、来館者に現場の空気感を伝えます。
上映期間は4月30日まで。展示と合わせて視聴することで、野生と水族館、双方の取り組みを立体的に理解できる内容となっています。
寄付つきグッズや新ドリンクも登場
寄付つきのグッズや飲食メニューも販売され、気軽にペンギンの保全活動を応援できる機会となりそうです。
換羽期に抜け落ちたケープペンギンの羽根を封入した「ケープペンギンの羽根キーホルダー」(税込950円)は、1点につき100円をSANCCOBに寄付。また、館内で暮らす5羽をデザインした「ペンギン缶バッジ」(税込400円)はガチャガチャで販売し、1点につき50円が同団体に寄付されます。
ケープペンギンの生息地・南アフリカの名産であるルイボスティーにレモンとオレンジを合わせた「ケープペンギンのオレンジ香るルイボスティー」(税込850円)も提供します。
ケープペンギンが暮らす環境は?
日本の水族館では気軽に観察することのできるケープペンギン。飼育数・繁殖例も多く、身近な生きものであるように感じることもあるかもしれません。
しかし、野生の生息数は減少傾向にあるのが現状です。その原因として、彼らの生息環境の変化が大きく挙げられるでしょう。
今回のトークセッションやパネル展示は、そんな彼らの生息地や現状について詳しく学べる機会となりそうです。身近なようでいて実は遠い彼らの世界に一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。
本展示について、詳しくは京都水族館の公式ホームページに掲載されています。
※2026年4月14日時点の情報です
(サカナト編集部)