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オオワレカラ

オオワレカラ(撮影:みのり)

オオワレカラは体長3~5センチメートル程。その名の通り現在見つかっているワレカラの中でいちばん大きいワレカラです。

主にアマモ場に生息しており、アマモと同じ緑色をしている個体が多いです。東京湾のアマモ場でもよく見られ身体も大きいため、比較的見つけやすい種です。

コシトゲワレカラ

コシトゲワレカラ(撮影:みのり)

今回紹介するワレカラの中ではオオワレカラに次いで大型種のコシトゲワレカラトゲワレカラ等と異なり、頭の上に突起がありません

北の海に多く生息しており、私が調査していた海域では低水温時によく現れていました。三陸以北に分布するため、関東以南で見つけたらかなりの大発見かも……?

ワレカラの季節消長

季節消長とは、季節によるその種の個体数の増減パターンのことです。ワレカラも時期によって大量に現れますが、別の時期になると忽然と姿を消します。

水温が高くなるにつれて個体数が減少し、低くなるにつれて個体数が増加するといった傾向もありますが、まだ不明な点が多いです。もしある地点でワレカラが大量に捕れたとしたら、別の時期にまた同じ場所へ行ってみましょう。季節ごとにワレカラ出現の有無を調べれば、割と貴重なデータになる……かもしれません(笑)

皆さんもぜひ季節ごとにワレカラを探し、その変化を楽しんでみてください!

(サカナトライター・みのり)

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みのり

みのり

センス・オブ・ワンダーを大切に

北里大学海洋生命科学部卒・元水族館飼育員。魚類・クラゲはもちろん、イルカの飼育も担当。非常に多趣味で、生き物観察やフィールドワークはもちろん、映画や読書、ゲームも好き。多趣味ゆえの独自の視点、飼育員視点を交えつつ、水生生物やそれを取り巻く自然環境、文化、水族館の魅力を発信していきます。

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