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食用としてのヒイラギ

そんなヒイラギですが、実は美味しい魚なのをご存知でしょうか?

釣りでよく見られるヒイラギは広く食品とはならないものの、味は良く刺身や煮付けで食べることができます。味は人によってアジ科に近いとも評されます。

高知県ではヒイラギをニロギと呼び、本種を使った汁物である「ニロギ汁」は有名なヒイラギ料理です。

ヒイラギ科は干物で食べても美味しい

サプサプ(提供:PhotoAC)

ヒイラギ科に属するオキヒイラギは名前の通りヒイラギと比較してやや沖合に生息する種。沿岸部に生息するものの釣りで見かけることはほとんどなく、定置網などで時に大量に漁獲されます。

本種はヒイラギよりも小型の種で、背鰭と臀鰭の棘が比較的弱いことから丸干しにして食べることが可能です。オキヒイラギが多産する相模湾では、本種の丸干しがちょっとした名物でもあります。

このように日本国内では限られた地域のみで食べられているヒイラギですが、東南アジアでは重要な水産資源であり、フィリピンではヒイラギ科をサプサプと呼び干物にして食べているようです。

釣りの外道のイメージが強いヒイラギですが、食べてみると美味しい魚でもあります。棘に注意しつつヒイラギ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(サカナト編集部)

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