アジは、日本人にとって非常に馴染み深い魚です。食卓に並ぶことが多く、刺身や塩焼きなどで親しまれています。
しかし、アジは食材としてだけでなく、ダイバーにとっても魅力的な存在です。特に、大きなアジの仲間たちは、海中でのその美しさと力強さから多くのダイバーの憧れの的となっています。
この記事では、ダイバーが興奮するアジ3種をご紹介します。
ダイバーが海で出会って喜ぶ大きなアジたち
ダイバーにとって、大きなアジたちとの遭遇は特別な瞬間です。
ロウニンアジ、ギンガメアジ、カスミアジといった大きなアジの仲間は、堂々とした迫力のある泳ぎや群れで泳ぐ姿から、多くのダイバーにとって憧れの存在となっています。
それぞれのアジについて詳しく紹介します。
大きく育ち、悠々と泳ぐロウニンアジ
ロウニンアジは、アジ科の中でも特に大きく成長する種のひとつです。その体長は最大で1.8メートルに達し、体重は80キロにもなります。
和名の「浪人鯵」という名前は、堂々と単独行動する姿を浪人武士に見立て名付けられたと言われています。ダイバーや釣り人からは、英名の Giant Trevally から「GT」とも呼ばれています。
海の中で1匹堂々と泳ぐ姿は迫力があり、不思議な緊張感を感じます。
大きな群れをつくるギンガメアジ
ギンガメアジは、その名前の通り、綺麗な銀色の体が特徴のアジです。銀紙を体に貼り付けたような見た目から銀紙鯵と名付けられ、それがなまりギンガメアジと呼ばれているという説があります。
また、英名では Bigeye Trevally と呼ばれており、大きな眼も特徴的です。
ギンガメアジもアジの中では大きな種類で、ロウニンアジには及ばないものの、大きなものは60~90センチほどの大きさ、15~18キロほどの重さに成長します。
そして、なんといってもギンガメアジは、群れを成して泳ぐことで有名なアジです。
ギンガメアジの群れは非常に統率が取れていて、まるでひとつの生き物のように連携して泳ぎます。最大で数千匹に及ぶものもあるそうで、その姿は、ダイバーの間で「ギンガメトルネード」や「アジ玉」と呼ばれています。
群れの理由は諸説あり、敵から襲われないように群れている、仲間についていく習性があると考察されています。大きな体を持つギンガメアジの群れは迫力満点です。
青い背びれが綺麗なカスミアジ
カスミアジは、ギンガメアジと同じくらいの大きさで、体色が鮮やかで美しいアジです。
英名では、Bluefin Trevally と名付けられており、鮮やかな青色の背鰭がなんといっても魅力です。
カスミアジはサンゴ礁や浅瀬の海域に生息しており、特に透明度の高い海で見られるカスミアジは、その美しさが一層際立ちます。
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