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子どもの興味がきっかけ?カードゲームをつくった理由

━━━カードゲームの制作を始めたきっかけはありますか?

話すと長くなるのですが、自分の子どもが勉強を嫌がっていた時期があって。小さい時が大事ということをきいていたので焦りもあって、その時に「勉強しなさい」とか、「宿題やったの」とか、勉強や学びを強いてしまったんです。もちろん反応は「うるさい!」「わかってるよ!」と。

言えば言うほど、子どもの興味や関心がどんどんなくなっていき拒絶するように。一方で、楽しいこと、例えばアニメのキャラクターのことになると、名前をすぐ憶えたりして。子どもの記憶力がいいというだけではなくて、彼らは興味とか関心があることはすぐ理解します。

数の勉強の時に好きなキャラクターを描いて教えたら、目の色を変えて取り組んだという出来事がありました。それも活動の一つのきっかけとしてあります。好きとか夢中になるきっかけをつくれば、放っておいても自走する。むしろ自分で取り組み始めたら邪魔をしない方がいい。

(提供:海の仲間たち®)

ちょうど同じ時期に、印刷会社で働いていた友人に(トレーディングカードゲームの)サンプルをつくってもらう機会があり、今まで描いたイラストを使ってカードをつくってもらったのですが、そのサンプルをSNSに投稿したらちょっとした反響をいただき「あ、これかも」って思いました。

それが今の原型というか。「絵がかわいい」「絶対買います!」と言ってってくださった方も結構いて、カードゲーム制作の最後の一押しに繋がりました。

教材のような説明が入ったカードゲームや、水族館とかで売っているような、写真が載ったカードは以前からあることは知っていましたが、イラストが描いてある海の生き物のトレーディングカードゲームは見たこと無いなとおもって。

そういう物珍しさも興味をもっていただけた理由のひとつなんじゃないかなと思います。

トレーディングカードゲーム 海の仲間たち
~はじまりの仲間たち~(提供:海の仲間たち®)

━━━ご自身のYouTubeチャンネルでは、カードゲームの紹介など、アニメーションをつかった発信もされていますね。

子どもにみてほしかったので。堅苦しいイメージを無くさないと、興味をもってもらえないことがあります。

SDGsとか環境保全とかは大人向け。子どもは「楽しそう」が全てなので。

━━━イルカなどのイラストの描き方や、折り紙の折り方など、お子さまが楽しめる動画もあります。

イラストは、暇なときタブレットで描いたものを録画して、描き方の参考になればと思い配信しています。絵の上手さなんか気にせずにこんなに気軽に描いていいんだよくらいの気持ちで適当に(笑)

イルカの仲間は意外と難しいんですよね。バランスとか、曲線が結構複雑に絡み合っているので。骨格とか筋肉とかを考えながら描かないとリアルにはかけないというのがありますよね。それをシンプルにゆるーく描いています。

(提供:海の仲間たち®)

水生生物への想い

━━━水生生物を好きになったきっかけはありますか?

生きもの全般が好きです。

それぞれ違う生き方をしていて、フォルムも違う、戦い方も違う。自分の強みだったり、生き残るために反映された形とかフォルム、生き様が好きです。見たことない生きものとか、自然現象はわくわくするし、生き物全般が好きですね。

特に海には変わったかたちの生きものが多いので、ロマンがあるという意味で面白いとおもいます。光ったり、再生したり、若返るクラゲがいたり(※)。魅力に溢れています。

(※編集部補足)ベニクラゲ(Turritopsis属)の仲間には、有性世代のクラゲから無性世代のポリプへ若返る、生活史の逆転が可能な種がいることが知られています。

━━━ 一番好きな水生生物はいますか?

どれも甲乙つけがたくて。ひとつの対象の生き物をスゴイと思うと、その逆の生き方をする生き物もスゴイと思ってしまいます。

ほんとうに生き残っている、生存し続けていることが強さだとしたら、シャチやクジラもすごいけど、大量に生まれて食べられてもこの地球に存在しつづけるオキアミも好きなんです。

(提供:海の仲間たち®)

━━━SNSを拝見すると、イルカやクジラの仲間に関する発信が多い印象を受けました。

彼らのダイナミックな姿は魅力的です。みんながイルカやクジラの仲間のことが好きというのもあって、みんなに喜んでもらいたい、人気がある生きものという意味でも発信は多いかもしれないです。

あとはサメの仲間も人気がありますね。

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サカナト編集部

サカナト編集部

サカナに特化したメディア

サカナに特化したメディア『サカナト』。本とWebで同時創刊。魚をはじめとした水生生物の多様な魅力を発信していきます。

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