仙台うみの杜水族館(宮城県仙台市)で不定期に開催されているイベント「おひとりさまナイト水族館」。13回目の開催を迎えたこの“神イベント”に、今年も遊びに行ってきました!
「おひとりさまナイト水族館」とは?
「ひとりで集中して水族館を楽しみたい」という“おひとりさま”のニーズにいち早く対応する形で、2018年に仙台うみの杜水族館で誕生したイベント「おひとりさまナイト水族館」。通常営業が終了した後のナイトタイムを活用し「ひとりでストイックに水族館を楽しむ」というコンセプトが人気を集め、今回で13回目となるイベントです。
“おひとりさま”の世界に没頭できるよう、イベント中は「おひとりさま十則」というルールが設定されています。その内容は、「知人と来館しても、館内では別行動すべし」「指定場所(フードコート)以外での私語は控えるべし」「水槽の長時間独占は慎むべし」などなど。
実際、当日の館内ではほとんどの方がこの「おひとりさま十則」を守って行動していて、そのおかげでとても快適に過ごすことができます。
お喋りしている人が誰か1人でもいると静寂な雰囲気が一気に台無しになるので、つくづく「水族館の方々の準備×参加している全員の心がけ」で成立しているイベントだと感じます。
静寂に包まれた館内を3時間満喫
今回の開催日時は6月29日(土)18時〜21時。当日は通常営業の終わる17時30分ごろを目がけて現地へ向かいました。
料金は大人2100円、シニア1500円、中高生1400円(いずれも税込)で、小学生以下の参加はできません。年間パスポートでの入場も可能です。詳しくは、仙台うみの杜水族館公式HPを。
通常営業の終了後、約30分で館内のイベント準備が整えられるので、その間は館外で待機します。待っている間、水族館のスタッフの方がイベント趣旨(「おひとりさま十則」)の徹底について、再度呼びかけてくれました。
大水槽前には椅子が並べられ、水槽を眺めたり、イヤホンで音楽を聴いたり、本を読んだり、思い思いに過ごします。お気に入りのマイチェアの持込みも可能で、好きな場所でくつろぐことができます。
ファミリー客やカップルで賑やかな通常営業時とは違い、誰の話し声も聞こえてきません。館内に自分しかいないようにすら錯覚する、至福のひとときです。
BGMをオフにした静かな館内にはキャンドル型のLEDが灯され、アロマが焚かれていました。
ほとんど無音の空間で大水槽を眺めていると、思わず吸い込まれそうなほどの没入感があります。タイミングさえよければ無人状態の水槽に遭遇することも。
「私語禁止」にするだけで、水族館ってこんなに静かなんだなぁ……。
上記写真の水槽で泳ぐヨシキリザメは、飼育開始から213日が経過中。他館ではなかなか見る機会のない外洋性のサメですが、仙台うみの杜水族館では長期飼育に成功しており、過去には873日間という最長飼育記録も樹立しています。