タコの食文化は弥生時代から?
日本人のタコの食文化は古く、弥生時代の遺跡からたこ壺と思われる土器が出土され、この頃には食べられていたのではと言われています。
大昔から食用とされていたであろうタコを、日本古来の伝統行事「お食い初め」で使用する風習がある地域があります。兵庫県や大阪府などの関西地方では、生後100日祝いのお食い初めのときに行う「歯固めの儀式」の際にタコを使用します。
タコを使う理由は諸説あり、「多」くの「幸」せを願う=多幸=タコなどと言われております。
タコは古くから私たち日本人と密接な関係にあることがよくわかりますね。
タコの価格が高騰 高級食材に
日本人に親しまれているタコですが、近年価格が高騰し、段々と庶民の食べ物ではなくなっているというのです。それはなぜなのでしょうか?
実は、海外からのタコの輸入量が円安や原油価格高騰により減少しているのです。
また、タコは海外では「デビルフィッシュ」と呼ばれ、忌み嫌う国が多かったのですが、世界的に需要が増えていることも要因のひとつと言えます。タコのおいしさが世界に知られてしまったことで買付競争が激しくなったようです(農林水産物輸出入概況令和5年より 農林水産物輸出入統計-農林水産省)。
外国産よりも高級とされていた国内産ですが、今やその価格差は縮まってきているようです。
タコと言えばタコ焼きやお寿司のネタとしても身近でカジュアルな食材のイメージがあるでしょう。しかし、年々タコの価格は高騰し「高級食材」と呼ばれつつあります。これからもタコを使用した料理の位置づけが変わることなく、身近なものとしてあってほしいですね。
(サカナトライター:keiko)
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