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飼育が難しく水族館でもレアな魚

水族館でゼゼラをあまり見ないような気がしますが、一体なぜでしょうか?

ゼゼラ(撮影:椎名まさと)

例えば、滋賀県立琵琶湖博物館では「1年で寿命を迎え、すり傷等にも弱いため、漁業者を通じても、若魚や繁殖に適した個体の入手が難しい魚です。そのため、当館では安定した確保や長期飼育、繁殖ができておらず、展示する機会がほとんど得られませんでした」(水族トピック展示「滋賀県の地名にちなんだ名をもつ魚・ゼゼラ」を開催します-PR Times)とされていたり、アクア・トトぎふの飼育コラムでも「普通に飼育するのも少しクセがあり、痩せやすいことや臆病なことから展示が避けられていた経緯がありました」(新たな一歩-世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ)と紹介されていたり、水族館であっても飼育が容易な種ではないようです。そのため、水族館であればどこでも観察できる……という魚ではないようです。

しかし、淡水魚の飼育に力を入れている水族館や、琵琶県に近い水族館であれば展示していることもあるそう。先ほど紹介した滋賀県立琵琶湖水族館では、「滋賀県の地名にちなんだ名をもつ魚・ゼゼラ」というトピック展示が2024年7月17(水)~9月1日まで開催されます。

なかなか出会うことのできないゼゼラ。知名度は低いかもしれませんが、日本の淡水にすむ私たちの仲間です。機会があれば、ぜひ観察しにいってみてくださいね。

(サカナト編集部)

参考文献

細谷和海・内山りゅう・藤田朝彦・武内啓明・川瀬成吾、日本の淡水魚(2019)、山と渓谷社

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サカナト編集部

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サカナに特化したメディア『サカナト』。本とWebで同時創刊。魚をはじめとした水生生物の多様な魅力を発信していきます。

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