2024年9月2日(月)と10月12日(土)~14日(月/祝)に「海のデザインスクール2024」が開催されます。10月の日程では、千葉県いすみ市内で海に関するアクティビティやキャンプを行いながら海について学び、デザインを通して海に寄り添います。
海の変化に寄り添いながら豊かな魚食のあり方を提案する魚屋「サカナヤマルカマ」と、地域・社会が抱える様々な課題解決のためのソーシャルデザインに取り組む「issue+design」によるコラボレーションプログラムです。
海をめぐる課題にデザインで向き合う
気候変動による海の変化や海洋汚染といった海の変化は、私たちの営みに関わる重大な問題です。それと同時に、私たち人間が引き起こした問題であるともいえます。一方で、都市部で暮らしていると環境、すなわち自然界とのつながりを感じることが希薄になりがちです。
地域がつながる魚の協同販売所である「サカナヤマルカマ」は、「issue+design」と一緒に海をめぐる課題の構造を整理する中で、「海洋生態系の変容を引き起こしている要因は、人間の自然体験の減少と自然観察力の低下にあるのではないか?」という問いにたどり着いたそうです。
そのような課題を整理するため、「海のデザインスクール2024」では個々の問題を孤立させず、関連するすべての要素やシステムを包括的に理解し、網羅的な解決策を提供するための方法論「システミックデザイン」を学びます。
身体で海とのつながりを感じる
プログラムの参加には、キャンプの前に行われる事前講義・学習が必須になります。
9月2日には、ウエカツ水産代表の上田勝彦さんによるオンライン事前講義「課題を意識するための足掛かりとなる海と魚の基礎知識」が開催され、「シスミックデザインの理論的背景と論点」を学べる講義動画が配信されます。
そして、10月12日~14日の日程でキャンプを実施。SUPや船釣り、魚さばきなど、海にまつわるアクティビティを通して、身体で自然に触れながら海や水産業が抱える問題について学びます。最終日には、これまで学んだ海をとりまく課題を整理しながらデザインワークに取り組みます。
一般参加者は5万円で参加可能。未来を担う若者たちに身体で海とのつながりを感じてほしいとの思いから、学生は参加費が無料となります。デザインや水産の専門知識は不要です。
海をめぐる課題に改めて向き合いたい方、特に学生の方は無料で参加できるのでぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
応募方法や応募要件などの詳細は「海のデザインスクール2024」の専用ページで確認できます。
※2024年8月9日現在の情報です。
(サカナト編集部)