東京都墨田区にある「すみだ水族館」は9月14日、小笠原で生まれたアオウミガメの赤ちゃん2頭を5階「オガサワラベース」の水槽にて一般公開しました。
この2頭は今後約1年間にかけてすみだ水族館で暮らし、水族館に訪れた人々に成長を見守ってもらうそうです。
オガサワラベースの水槽で1年間育てる
すみだ水族館は、2012年の開業時より東京都小笠原村と提携し、絶滅危惧種であるアオウミガメの保全活動に参画。その一環として、小笠原諸島で産まれたアオウミガメの赤ちゃんを、外敵に襲われにくい大きさに成長するまでの約1年間、すみだ水族館の水槽で育て小笠原の海へ還す活動を行っています。
2023年9月からすみだ水族館が預かっているアオウミガメ2頭は、それぞれ21センチ程に成長し、今年9月11日に飼育スタッフが見守る中、小笠原諸島の海に還りました。9月14日から新たに展示する2頭は、すみだ水族館5階「オガサワラベース」の水槽で今後約1年間暮らします。
2頭の様子を観察できる水槽付近には、甲長や体重などの測定データや成長グラフを提示するほか、館内では1日3回ご飯を食べる様子を観察することができます。
現在は甲羅の長さが約8センチと小さな赤ちゃんたちがどのように大きくなるのか、館内提示の成長記録と共に観察してみてくださいね。
赤ちゃんウミガメのペーパークラフトをつくるワークショップ
すみだ水族館では現在、5階「アクアアカデミー」で孵化したばかりのアオウミガメの赤ちゃんを等身大のクラフトでつくるワークショップを開催しています。期間は10月24日まで。
ワークショップ参加者には、すみだ水族館と、同館が行うサステナブルな活動「AQTION!」に賛同し共に取り組んでいる朝日信用金庫が実施した「小笠原諸島でのビーチクリーン」に関してレポートしたオリジナルリーフレットが配布されます。
オリジナルステッカーやグッズも!
すみだ水族館公式LINEを「友だち」に追加している人には、館内5階インフォメーションでオリジナルステッカーを配布中。こちらは9月30日までの期間限定です。
さらには、ミュージアムショップではオリジナルブックマーカーを販売。すみだ水族館の目玉ともいえる「ミズクラゲ」と、「アオウミガメ&ユウゼン」を描いたブックマーカーです。
ユウゼンは小笠原の海を象徴する固有種で、すみだ水族館で預かったアオウミガメの赤ちゃんが小笠原の海で元気に泳ぐ様子をイメージしたデザインになっています。
オガサワラベースでは、東京都内から約1000キロ離れた小笠原諸島に思いを馳せたり、環境を学ぶプログラムに参加したり、小笠原にすむ生き物を観察することができます。
アオウミガメの赤ちゃんを観察しに行くと同時に、小笠原諸島の自然についてを学んでみてはいかがでしょうか。
※2024年9月17日現在の情報です。
(サカナト編集部)