ゴンベはダイビング中に出会うとほっこりする、かわいらしい魚です。
その中でも特に愛らしい種類のゴンベをいくつか紹介します。
岩や珊瑚、海綿などの上で佇む<ゴンベ>
ゴンベは泳いでいる姿よりも、岩や珊瑚、海綿などの上に着地している姿をよく見かける魚です。
見た目の特徴は、着地しているときに体を支える太い胸鰭と、先端に小さな皮弁がたくさんあるかわいい背鰭です。 ゴンベという名前は、この背鰭にある皮弁が、“権兵衛“と呼ばれる江戸時代頃によくみられた幼児の髪型に似ていることに由来するといわれています。
ゴンベは好奇心が強く、比較的にダイバーを恐れないマイペースで、可愛らしい風貌が人気のサカナです。 ここからは、ゴンベの中の種類を紹介します!
オキゴンベ
オキゴンベは最もよく見られるゴンベの種類です。
鮮やかなオレンジ色の体色が特徴的ですが、個体によっては赤と茶色のマダラ模様の個体もいます。鰭は黄色っぽく、体色とのコントラストが美しいですね。
着地しているときは胸鰭で体を支えており、胸びれが大きく発達しているのが確認できます。
体長は15センチほどと中型で、その色と相まって強い存在感があります。
メガネゴンベ
メガネゴンベは名前の通り、目の周りにかけて模様が入っていて、まるで眼鏡をかけているかのような風貌を持っています。体長はオキゴンベより少しだけ小さく、13センチほどです。
背中のホワイトのラインと、しっぽにかけて紫色のグラデーションがはいった体も見惚れてしまう美しさです。
体色にはバリエーションがあり、赤みがかった個体から黄色味の強い個体などさまざま。自分の好きな色味のメガネゴンベを探すのも醍醐味です。
ホシゴンベ
ホシゴンベは、星のような赤く小さい斑点模様が頭部に散らばっていることからその名がつけられました。ここまで存在したゴンベのうち最も大型で、20センチほどになります。
星のような斑模様は頭側半分までで、尾びれ側は黄色みがかった体色に大きな縦帯が入る見た目をしています。尾びれ側は鮮やかな黄色がとても綺麗で、頭部の星模様に負けない美しさがあります。
クダゴンベ
クダゴンベはなんといってもその美しい体の色彩や模様が特徴的で、ダイバーからも熱い人気を持つゴンベです。
透き通るような白い体に鮮やかな赤い格子状の模様が施されている姿がなんとも美しいゴンベです。 名前は、管のように長く前に突出した口に由来するといわれています。10センチほどと比較的小型です。
あまり知られていない「ゴンベ」ですが、癒しをもたらしてくれる不思議な魅力を持つサカナです。海や水族館で、彼らのかわいらしい姿を探してください!
(サカナトライター:百葉)