海の生き物それぞれの可愛さを知ってもらえたら
━━━制作に関しては、どんなときに楽しさや喜びを感じますか?
楽しいのは、次はこんなグッズつくろうかなって考えているとき、わくわくしているときがいちばん楽しくって。自分のイメージ通りの作品が出来たとき、あと自分のつくった作品を可愛いと言ってもらえたときは嬉しいです。
この間SAKANA BOOKSさんに納品に行ったとき、たまたまお客さんと話ができて。自分の作品を気に入ってもらえて、すごく嬉しかったです。
━━━みずほさんとお客様のお話がはずんでいて、見ていてこちらもほっこりとするやりとりでした。
━━━制作へのこだわりはありますか?
こだわりは、なるべく自分が目で見て可愛いとおもった魚を描くようにしています。
いつも魚をゲットしたときに写真を撮って、あとからiPadで描くのですけれど、その子らしく、なるべく忠実に描くようにしていて。でも色見とかちょっとだけ自分なりの可愛さをプラスしている感じです。リアルなのだけれど、可愛くはしたくて。でも可愛くしすぎちゃうと、本物から離れちゃう。
自分の中でその魚のイメージがあるから、そこから外さないけれど可愛くしたいっていう。そこのいい塩梅を狙っている感じです。
━━━作品を通してどんなことを伝えたいですか?
海の生き物の色んな形や、個性豊かなところが好きなので、自分の作品でそういうところを知ってもらうきっかけになったらいいなと。いろんな種類がいて、そのそれぞれの可愛さを知ってもらえたら良いなとおもっています。
あとはこの間SAKANA BOOKSさんでお客様とお話していて思ったのは、自分がつくった作品が、海の生き物とか漁業のことを語るきっかけになるとおもって。それはすごくいいなと。
もっと語りたいというか、話のネタになるといいな(笑)
自分がつくった作品が、海の生き物とか漁業のことを語るきっかけになる
━━━漁師さんとデザイン制作を両立している作家さんはなかなかおらず貴重という印象です。漁師目線から発信したいことはありますか。
海の上ってなると一気に敷居が高くなるから、みんなあまり漁業のこと知らないんだなって。「漁師」って言うと、なに釣るの?と質問されることが多いです。私が面白いなって思うのは、網で獲るっていうことで、それをもっと知ってほしいなって思います。
今は結構魚メインになっちゃっているけれど、漁業を知ってもらえるような、紹介できるようなデザインとかイラストをつくれたらいいなとおもいます。
あと私が面白いなって思っているのは、いけすの上空写真で。漁具もパターンにできるんじゃないかって。真上から見た、浮きとかの模様が結構面白いんです。
私の地元が昔は結構養殖が盛んだったから上空写真が残っていて、丸や四角とか、いろんないけすの形があって。デザインに落とし込みたいなって思います。
━━━今後の展望はありますか?
今後は、イラストが溜まってきたので、パターンをつくりたいです。海の生き物柄をつかった小物とかをつくったりしたいなと。テキスタイルデザインも興味があって、布小物、ポーチやバッグなどをつくりたいし、あとはスマホケースもつくりたいです。紙に印刷してもいいですよね。
あとはLINEスタンプも。こないだタコのスタンプを24種の絵柄でつくりました。みんな使ってくれるから、LINEスタンプはつくりたいです。それと、ネットショップを始めたいなとおもっているんです。
それからZINE。自分のイラスト作品集じゃないけど、手に取ってイラストを紹介できるように本をつくってみたいなとおもっています。
本屋・SAKANA BOOKS が2023年8月に開始した棚(部屋)貸しサービス。水生生物をモチーフに創作活動を行うクリエイターのグッズや絵が並ぶ。現在空き部屋あり(入居者募集中!)。
(サカナト編集部)