私は岐阜県各務原市にある世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」が大好きで、年間パスポートを使って毎月通っています。
そんな大好きなアクア・トト ぎふで必ず見に行く魚が、トビハゼです。
トビハゼは丸くて大きな目とつるんとした皮膚、飛び跳ねて移動する姿が可愛らしい魚。私の大好きなトビハゼの魅力をご紹介します。
ぴょこぴょこ飛び跳ねる姿が愛らしいトビハゼ
トビハゼは体長約10~13センチの小さい魚で、名前の通りぴょこぴょこと飛び跳ねながら移動します。
英語でも「Mudskipper(泥の上を飛び跳ねるもの)」と呼ばれるほど、飛び跳ねる姿が印象的な魚です。
干潟とトビハゼ(提供:PhotoAC)トビハゼはえら呼吸だけでなく皮膚呼吸が得意で、陸地でも活動可能。胸びれを使って器用に移動する姿はなんとも愛らしく、いつまででも見ていたくなる魅力があります。
飛び跳ねていない時は、岩の上や砂の上に寝そべって休憩していることも。
そんな姿も可愛らしく、水族館に行くたびに覗きに行ってしまいます。
トビハゼは塩分のある環境を好む汽水魚
“淡水魚水族館”であるアクア・トトぎふに展示されているトビハゼですが、実は汽水魚なんです。
水中以外でも生きられる汽水魚(提供:PhotoAC)トビハゼは河口に生息しているので淡水魚に分類されることもありますが、実際には海水と淡水の中間である「汽水域」を好む汽水魚に分類されています。
そのため自宅で飼育する場合にも、人工海水の素などを使用して、塩分のある環境を作ってあげる必要があります。
ムツゴロウより小さく、各地の干潟で見られる
ムツゴロウは干潟に生息する点や、皮膚呼吸が得意で飛び跳ねて移動する点がトビハゼと似ていますが、大きさや生息地が異なります。
ムツゴロウの体長は約15~20センチと、約13~15センチのトビハゼよりも大きめです。
ムツゴロウ(提供:PhotoAC)また、トビハゼは東京湾から沖縄まで各地の河口や干潟で見られますが、ムツゴロウが生息しているのは九州西部にある有明海と八代海のみです。
この2つを覚えておけば、干潟で見つけた時にトビハゼなのか、ムツゴロウなのかの判断がしやすくなります。
疲れたときはトビハゼを見て癒されよう
忙しい日々の中で「ちょっと休憩したいなあ」と思った時は、近くの干潟や水族館でトビハゼを探してみてはいかがでしょうか。
トビハゼが岩の上でのんびりしている姿を見れば、「たまにはこんな風にゆっくりしよう」と気持ちを切り替えられますよ。
(サカナトライター:佐倉千紗)