富山における冬の定番料理といえば「ブリ大根」。お正月などハレの日の食卓に並ぶことも多く、富山県出身の筆者も子どものころから食べるのを楽しみにしていました。
今回は、そんなブリ大根を「子どもにも好きになってほしい」と思い、実際に作って一緒に味わってみました。
12月20日は“ブリの日”。これまで作ったことがないという人も、この機会にブリ大根を作ってみてはいかがでしょうか。
「ブリ大根」を実際に作ってみた! 材料と作り方は?
ブリ大根とは、富山県全域で食べられている郷土料理。現在ではブリを使用した料理として全国的に認知されており、飲食店で提供されることも多いです。
ブリが旬を迎える冬によく食べられる料理で、鍋でじっくり煮込んで作るのが特徴。体が温まるので、寒い季節にピッタリの一品です。
シンプルな材料でできるブリ大根
ブリ大根に使う材料は、ブリと大根のみ。調味料に酒、水、醤油、みりん、塩、砂糖を使うので、事前に用意しましょう。
また、お好みでネギやショウガなどの薬味もあると良いです。
ブリ大根の材料(提供:井村詩織)本来はブリのあら(頭や中骨などの部位)で作りますが、子どもが食べやすいように筆者はあえて切り身を選びました。
調理手順もシンプル
まず、大根を約3センチの厚さに切りましょう。輪切りのままでも良いですが、いちょう切りにすると子どもが食べやすそうでした。
次に、ブリを熱湯にくぐらせてから鍋に入れ、続けて大根、刻んだショウガ(お好みの薬味)、水、酒を入れてしばらく煮ます。大根がやわらかくなったら、醤油、みりん、塩、砂糖を入れてさらに煮ます。
味がしみ込んだらブリ大根の完成です!
ブリ大根(提供:井村詩織)子どもの反応も良し お正月はブリ大根で決まり!
初めて「ブリ大根」を食べた子どもの反応は……大好評!
マグロやサケ以外の魚はあまり進んで食べなかった子どもが、「もっと食べる」と言って自分から取り皿に運ぶほどでした。
富山の冬を代表する郷土料理「ブリ大根」は、寒い季節やお正月にぴったり。調理の工夫次第で、子どもに魚料理を好きになってもらえることも実感しました。
世代を超えて親しまれてきたブリ大根を、ぜひお正月に作ってみてはいかがでしょうか。
(サカナトライター:井村詩織)