株式会社よみうりランドは、サンゴ礁の保全活動などを推進すると同時に、地域社会の環境意識向上・持続可能な発展を図ることを目的とした包括連携協定を沖縄県国頭郡国頭村および国頭漁業協同組合と締結することを発表しました。
締結式は1月27日に開催される予定です。
サンゴ礁は「海のゆりかご」
サンゴ礁の生態系は非常に豊かです。
サンゴ礁が海洋で占める面積はわずか0.2パーセントにもかかわらず、海洋生物の実に1/4以上の種がそこに暮らしており、サンゴ礁は「海のゆりかご」とも呼ばれています。
また、サンゴ礁は防波堤としての役割のほか、地球の炭素循環においても重要な役割を担っているのです。
国頭村の海(提供:PhotoAC)地球環境に欠かせないサンゴ礁ですが、近年は地球温暖化に伴う海水温上昇により、大規模な白化現象(褐虫藻が失われサンゴが白く見える現象)が発生。このままだと、2030年に90パーセントのサンゴ礁が危機的な状況に陥るとされています。
世界自然遺産である「やんばる」を有する沖縄本島の最北端「国頭(くにがみ)郡国頭村」の沿岸においてもサンゴの白化現象が起こっており、サンゴ礁とそこに住む多様な生物が危機に瀕しているのです。
サンゴの保全と啓発活動
サンゴ礁に危機的な状況が迫る中、「海のゆりかご」を守るため、沖縄県国頭郡国頭村と国頭漁業協同組合、よみうりランドは包括連携協定を締結すると発表しました。
よみうりランドは読売新聞東京本社、読売巨人軍と共同開発している「TOKYO GIANTS TOWN」の中で建設中の水族館に、サンゴ礁をテーマにした大水槽の設置を計画しているといいます。
大水槽のイメージ(提供:株式会社よみうりランド)大水槽に併設されるサンゴ水槽では国頭村で養殖したサンゴを展示し、サンゴ礁保全に関する啓発活動がおこなわれる予定。
将来的には、水族館で育てて増やしたサンゴを海へ還元・移植することを目指すそうです。
サンゴを通して環境について考える
「TOKYO GIANTS TOWN」に建設中の水族館は2027年中にオープン予定。中でも1300トンのサンゴ礁をテーマにした大水槽と、その中に設けられる360度の水中トンネルに注目が集まっています。
美しいサンゴとそこに住む生物たちは、我々に環境問題を考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
※2026年1月23日時点の情報です
(サカナト編集部)