昨今、近所のスーパーに並ぶのは、どこか見慣れた魚ばかりで少しマンネリ気味。
もっと魚食を楽しむために、「美味しい地魚を取り寄せるのはどうか」と思い立ちました。
早速調べてみると、山口県で水揚げされた新鮮な地魚を自宅に届けてくれるお店を発見。さっそく注文してみることにしました。
山口県の地魚を楽しむ!
山口県は日本海と瀬戸内海の二つの海に面しているため、実に多くの種類の魚が水揚げされます。
山口県下関市にある唐戸市場は人気観光地でもある(提供:photoAC)潮の流れや海の環境が異なる二つの海に面していることで、実にバラエティ豊かな魚が集まるのです。
職人が選んだマフグとイワシが届く
今回、旬の魚をお任せで届けてもらったところ、下関で目利きをしている職人さんが厳選したマフグ(真フグ)とイワシが届きました。
届いたのは下処理済みのものなので、すぐに料理に使えるのが嬉しいところ。気軽に魚料理を楽しむことができます。
新鮮なイワシを生で楽しむ<イワシのマリネ>
せっかくの新鮮な地魚なので、まずは生のまま食べたいということで、「イワシのマリネ」を作ることにしました。
イワシは旬になると一気に脂がのり、旨味とコクがぐっと増す魚。群れで回遊する魚のため、漁獲量が多く、昔から日本の食卓を支えてきた“庶民の味方”でもありますが、鮮度が良いものは刺身でも食べられるほどの美味しさです。
<イワシのマリネ>のレシピ
まずは下ごしらえとして、たまねぎ10gをみじん切りにして水にさらしておきます。
次にマリネソース作りです。みじん切りにしたにんにく1片とみじん切りにしたたまねぎ、オリーブオイル10g、酢10g、塩3gをボウルに入れ、よく混ぜ合わせます。
主役のイワシは、身を潰さないよう奥から手前に引くようにして、3等分にスライスしましょう。器にイワシを盛り付けたら、準備しておいたソースを上から回しかけ、仕上げにブラックペッパーとパセリを散らせば完成です。
イワシのマリネ(撮影:こやまゆう)また、このソースを倍量で作るアレンジもおすすめ。レタスや新玉ねぎのスライスを敷いたお皿にイワシを並べ、たっぷりとソースをかければ、野菜もしっかり摂れるさっぱりとした“サラダ仕立ての一皿”になります。
シンプルな調理で食感を堪能
マリネは10分ほどで作れる簡単なレシピですが、素材が良いので、お店で出てきてもおかしくないほどの1品に変身。
さすがは産地直送! 新鮮だからこその、しっかりとした食感も堪能できました。
フグの女王とも呼ばれるマフグは鍋で味わう
マフグは“フグの女王”とも呼ばれ、「真のフグ」という意味合いから名付けられた魚です。
今でこそご馳走として親しまれているフグですが、かつては“食べてはいけない魚”でした。 フグ毒による事故が相次いだ豊臣秀吉の時代には「フグ禁止令」が出されていたほどです。
それでも下関では、毒のある部位を避けながら、その美味しさが静かに受け継がれていました。明治時代になり、初代内閣総理大臣の伊藤博文が下関でフグ料理の美味しさに出会い、これをきっかけに厳しい管理と免許制度のもとでフグ食が解禁されたといわれています。
トラフグよりも甘みが強い?
マフグの身は弾力があり、噛むほどに旨みが広がるのが特徴で、最高級魚のトラフグよりも甘みが強いともいわれています。白身のあっさりとした味わいと相まって、とても上品な美味しさです。
この美味しさを活かすなら、やはり鍋。雑炊で〆ればスープまで楽しめます。
アレンジは加えずシンプルな寄せ鍋風に。淡白ながらもしっかりと歯ごたえのあるフグの身は、余計な味付けなしで楽しめるように調理しました。
真フグ鍋(撮影:こやまゆう)シンプルな調理でも魚そのものの味がしっかりしていて、家族にも大好評でした。
お取り寄せで日本各地の味を楽しもう
スーパーでは同じような魚が並びがちですが、お取り寄せならその季節の旬の魚や、地元ならではの魚に出会えるのが魅力です。
魚の種類が変われば料理の幅も広がり、新しい食べ方にも挑戦したくなります。
様々な魚メニューにチャレンジして、魚食の楽しみを広げていきませんか。
(サカナトライター:こやまゆう)