千葉県勝浦市で、海洋生態系の回復と地域活性化を目指す循環型プロジェクト「SEA VEGETABLE CYCLE」が始まります。
東急不動産と東急リゾーツ&ステイ、合同会社シーベジタブルが連携し、海藻の生産・消費・共創を通じて、海と地域をつなぐ取り組みです。
その第一弾として、11月27日と28日に「ホテルハーヴェスト勝浦」で海藻のおいしさや取り組みを伝える食体験イベントが開催されます。
海藻寿司(提供:東急リゾーツ&ステイ株式会社)勝浦で進む藻場の保全と未利用魚の活用
勝浦市は暖流と寒流が交わる海域に位置し、多様な海洋生物が生息しています。一方、近年は海水温の上昇や植食性魚類の増加などによって、藻場が減少する「磯焼け」が課題となっています。
東急不動産と東急リゾーツ&ステイは2025年5月、行政や漁業者、研究機関、民間企業などと「勝浦市藻場保全対策協議会」を設立し、藻場の保全・再生活動を進めています。
その取り組みの一つとして、藻場を荒らす植食性魚類のブダイを食材として活用した「勝浦ブルーバーガー」も開発。勝浦東急ゴルフコースのレストランで提供され、未利用魚の活用と生物多様性の保全を両立する取り組みとなっています。
また、藻場の再生活動によるCO2吸収効果については、2026年1月に「Jブルークレジット」の認証を取得しています。
海藻を軸に地域と食文化をつなぐ
今回連携するシーベジタブルの「SEA VEGETABLE CYCLE」は、企業や行政、漁業者、研究機関、料理人などが連携し、海藻の生産から消費、共創までを循環させるプロジェクトです。
海面栽培などによって海の生態系の回復を図るとともに、地域産業や雇用の創出、新たな食文化の形成を目指しています。
海藻栽培 イメージ(提供:東急&リゾーツステイ株式会社)勝浦での取り組みでは、海洋環境が抱える課題だけでなく、保全対象でもある海藻の食材としての魅力も発信していく方針。
将来的には、東急不動産グループの拠点がある渋谷と勝浦を海藻でつなぎ、都市部の人々が海洋環境や新たな食文化に触れる機会の創出も目指しているそうです。
海藻寿司などを味わう特別イベントを開催
第一弾として、11月27日と28日に「SEA VEGETABLE DINING ~まだ知らない、海藻のおいしさを。」が開催されます。
27日は寿司職人の岡田大介氏による実食イベント「海藻寿司がつなぐ、勝浦の恵み。」を開催。28日は子どもも参加できるファミリー向けの「おすしやさんにいらっしゃい」が開催されます。
詳しくは「SEA VEGETABLE CYCLE」の公式ホームページに掲載されています。
※2026年10月5日時点の情報です
(サカナト編集部)