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SDGsで注目される新素材<フィッシュレザー> 身近な魚の皮も商品になっている?

食欲の秋の今、秋鮭やサンマが旬を迎えています。

しかし、実に約4割の方が焼鮭の皮を食べないというアンケート結果が出ています。栄養的にも食べないのがもったいない魚の皮ですが、実は今、新たなレザー製品としても注目されているのをご存知でしょうか。

この記事では、環境にやさしい新素材「フィッシュレザー」についてご紹介します。

フィッシュレザーの魅力とは

フィッシュレザーは、その名の通り「魚の皮」を使用しています。魚の鱗模様は他の動物にはない独自のデザイン性があり、視覚的にも新しい素材です。

その耐久性は、同じ厚さなら牛革よりも優れており、柔軟性も良く使用感も抜群。懸念される魚臭さも鞣(なめ)すことでなくなります。

そして、本来なら捨てるだけだった皮を再利用しているという、環境に優しい点で海外でも注目を集めています。工場などで廃棄される魚の皮を使うため、フィッシュレザーはこれまでの牛革などと違うエコなレザー素材なのです。

いろんな魚がレザー製品になっている

鮭皮(提供:PhotoAC)

フィッシュレザーに利用される魚の種類は多岐に渡ります。エイサメといった大型の魚類の皮を使った製品だけでなく、魚屋で売っているような魚を使用したフィッシュレザーも登場しています。

ブリ、スズキ、鯛や鮭といった魚の皮も、肉を削ぎ油を抜いて鞣すことでレザーに生まれ変わっています。とくにブリは出世魚であることから、就職祝いにも向いていると話題です。

加工技術の進歩により、多くの魚がフィッシュレザーへと進化しているようです。

まだまだ広がる魚革の世界

環境意識の高まりにつれて、消費者が持続可能な素材を求める傾向が強まっています。

高級ファッションブランドでも、動物と環境への配慮から動物の革を使用しない商品が発売されています。エコレザーとして注目が集まるフィッシュレザーは、市場もどんどん拡大中です。

また、フィッシュレザーは環境に優しいだけでなく、地域経済にも貢献する可能性があります。地方の小さな魚屋でも、たった1日でバケツ1杯分もの魚の皮が集まるそうです。

地元の漁業と連携すれば、魚屋で生まれた皮を利用して新たな雇用機会を生むことも期待できるのです。

フィッシュレザーは日本でも海外でも多くの支持を集める新素材です。今後もその可能性は広がり続け、もっと身近に手に取れる製品になっていくのではないでしょうか。

(サカナトライター:桐田えこ)

参考

驚きのパリパリ食感で、鮭皮の一番おいしい食べ方を提案!『炙り鮭皮チップス ピリ辛マヨ』が新発売

魚革市場規模、シェア、成長、種類別(サケ、チョウザメ、その他)用途別(バッグ&アクセサリー、衣料品&履物)地域別洞察と2032年までの予測-Business Research

「革は“魚”?捨てられるはずの魚の皮が革に変わる!フィッシュレザーでSDGs」2024/6/4放送

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桐田えこ

桐田えこ

金魚の魅力伝え隊

おさかな大好きな主婦Webライター。実家に帰ると全てを忘れてぼ~っと金魚たちを眺めています。推し金魚はピンポンパールちゃんと水泡眼ちゃん。金魚ラバーが増えますように。

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