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海藻養殖が海洋生態系に与える影響とは? 北海道函館市でのマコンブ養殖実験など調査結果の<報告会>開催

一般社団法人グッドシーは12月18日、東京建物ブリリアンラウンジで「GOOD SEA DAY:海藻が支えるネイチャーポジティブ」を開催します。

同社は本イベントで、海藻の養殖が海洋環境の改善に貢献していることを定量的に示す調査結果を報告するといいます。

一般社団法人グッドシーとは

海洋資源の枯渇は近年特に深刻化しています。

世界自然保護基金(WWF)が2015年に発表した報告書によると、海洋生物の個体数は1970年から2012年の約40年間でほぼ半減したとされています。

浅い海域に広がる藻場は海藻や海草が茂り、多くの水生生物にとって重要な生活の場であり、産卵や幼魚が育つ場所となっていますが、地球温暖化や藻食魚などによる食害の影響により、沿岸の藻場数は大幅に減少しました。

海藻養殖イメージ(提供:PR TIMES)

藻場造成の取り組みは、日本を含む多くの国で長年行われてきました。しかし、その効果は限定的であること、藻場造成費用が水産物の水揚げ効果に見合わず、持続的な成果を得るのが難しいとされてきました。

グッドシーはこれらの背景から、海藻類を含む生態系の調査や、海藻類に関する教育、啓蒙活動などをおこなうために設立されました。

海藻の海面養殖による定量的に証明

グッドシーは海藻の海面栽培技術を確立し、藻場を拡大する取り組みを提案しています。

2023年から2024年にかけ、北海道函館市でマコンブ、愛媛県今治市でヒジキ、熊本県天草市でトサカノリと国内3か所で養殖実験を実施。海藻の養殖が海洋環境を改善することを定量的に証明したといいます。

持続的な海藻栽培のため消費人口を増やすことが必要不可欠

調査報告の様子(提供:PR TIMES)

今回の報告会では、第1部で海藻養殖による海の生態系の調査結果を発表し、第2部で大手企業や行政のステークホルダーと連携した具体的なアクションについて議論を行います。

そして第3部では、すし作家・海藻料理研究家の岡田大介氏と、料亭「菊乃井」三代目主人の村田吉弘氏による海藻料理が提供され、海藻の食文化の可能性を体験することができるそうです。

また、参加者同士の交流会も予定されています。

参加定員は70名で、参加には申し込みが必要。イベント申し込みに関する詳細は、一般社団法人グッドシーのイベント開催ページに掲載されています。

※2024年11月19日の情報です

(サカナト編集部)

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