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佐久鯉のお味の方は……?

料理教室は、佐久市が佐久鯉の食文化を守り育てることを目的に開催しているもので、20代から70代まで幅広い年齢層の方が参加していました。

佐久市では、新幹線の開通に伴い移住者が増加したことや核家族化が進んだこともあり、佐久鯉の調理法を知らない家庭も増えているといいます。

また、「昔食べていたが、詳しい料理法を知らなかった」という人も。大変な人気で、定員12名のところ、3倍以上の申し込みがあったそうです。

料理教室の参加者(提供:土屋ジビエ)

1時間ほどで調理を終えた後、試食となりました。

うま煮は、身がしまっているのにふっくらとしているという、独特の食感。しかも、肉としての味が濃いのがよく分かります。

海の魚で似た味があったか記憶をたどりましたが、そのどれとも似ていて、同時にまったく似ていないような。奥のほうにある旨味が印象的です。

アラ汁はふっくらと上品の一言。柔らかく仕上がっているだけでなく、味も丸く、優しいアタリでした。

講師を務めたのは長野県が制定する「佐久市農村生活マイスターの会」の認定を受けた、長岡のり子氏と矢野由喜江氏。

お2人は「作り方を覚えてもらったと思うので、とにかく1回ご家庭でやってみることが大事」と話しててくれました。

また、中学校の郷土料理教室などにも出張するそうで、「郷土の伝統食は、小さいころに食べた経験を持つことが大事」だとも語りました。

佐久鯉を食べよう 通販でも購入可能

「佐久鯉を食べてみたい!」という人には、まず通販での購入をお勧めします。

佐久市の養殖事業者が運営するECサイトがあり、切り身での販売のほか、うま煮、甘露煮、塩焼き、あらいなどの製品でも販売されています。

また、最近では低温熟成させた新商品「熟成コイの刺身」も、市内の飲食店では食べることができるので要チェックです。

現地での購入は、地元のスーパー「ツルヤ」がお手軽。年末には棚一面がコイになりますが、通年でも販売しています。養殖場の直売に行く場合は、事前予約しておくと確実だそうです。

(サカナトライター:土屋ジビエ)

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土屋ジビエ

土屋ジビエ

海なし県より愛をこめて

長野県と東京の二地域居住。農業をしたり、ジビエに関わったりする合間にライターもしています。自然と人の関わり方、地域の課題を実践的に考えたい。長野県等、海なし県の話題を中心に執筆します。釣りはへっぽこ。田んぼの生き物が好き。

  1. 大晦日にコイを食べる? 長野県佐久市の名物「鯉のうま煮」と「鯉のアラ汁」の作り方を学んできた

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