東京都豊島区にある「サンシャイン水族館」は3月14日、<暗闇>で活動する生きものをテーマにした特別展「真夜中のいきもの展」を開始します。11月24日までの開催です。
本イベントでは、真っ暗な環境を好む約20種の生きものが展示されます。
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展示会場内では、<夜行性><洞窟><発光>といったカテゴリーと、海・森の生息域を表すアイコンを用いて生息環境をわかりやすく解説しています。
展示エリアを薄暗く演出し、日中は寝ていることが多い夜行性の生きものたちが活動する様子を見ることが可能。また、発光している様子など、普段はなかなか見ることのできない暗闇で生活する生きものたちの姿を観察することができます。
暗闇で活動する約20種の生きものを展示
「真夜中のいきもの展」では、暗闇に生息する生きものが約20種展示されます。
スライゴオオサンショウウオは、昼間は隠れてじっとしていますが、夜になると動きだして大きな口で獲物を捕らえます。
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同種が分布する中国では、既に絶滅したと考えられていましたが、2024年に京都大学の研究により、サンシャイン水族館で飼育している個体を含む2個体が日本国内で飼育されていることがわかりました。
チカチカと発光するヒカリキンメダイ
暗闇で発光器をチカチカと明滅させて発光するヒカリキンメダイも観察できます。
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同種は昼間は海中の洞窟のような場所に隠れ、夜になると餌を求めて活動。眼の下に発光バクテリアの一種が共生している発光器をもっており、これを回転させることでチカチカとした明滅をつくりだします。
この発光パターンは、仲間とのコミュニケーションに用いられるとも考えられています。
フクロウやコウモリも展示
展示されているのは、水辺にすむ生きものだけではありません。
暗闇で音を出さずに滑空し、暗い森のなかでも獲物の位置を正確にとらえるアカアシモリフクロウや、エコーロケーションを使って洞窟の中を飛行するエジプトルーセットオオコウモリなど、さまざまな環境に生息する生きものが観察できます。
「真夜中の生きもの展」オリジナルグッズも販売
会場では、「真夜中のいきもの展」で飼育・展示される生きものたちをモチーフにしたオリジナルグッズも販売されます。
<ヒカリキンメダイフラッシュプリントTシャツ>は、ヒカリキンメダイの発光器をイメージしたTシャツ。カメラでフラッシュ撮影を行うと、光に反応して反射するそうです。
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<真夜中の海と森 耐熱グラスマグカップ>は、海にすむ生き物と森にすむ生き物が半面ずつ描かれている耐熱グラスのマグカップ。お茶やコーヒーを注いでカップの中が真っ暗になると、夜に活動する生きものたちのイラストが浮かび上がります。
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また、同特別展で展示する生きものたち6種のアクリルキーホルダーも販売。それぞれの生きものを担当する飼育スタッフが、色味やイラストの細部までこだわったそうです。
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夜の森や海、暗い洞窟の生きものたちを観察しよう
夜の森や海、暗い洞窟など暗闇で活動する生きものをピックアップして展示する「真夜中のいきもの展」。
3月14日(金)から11月24日(月・振休)の期間、サンシャイン水族館の特別展会場で開催。営業時間は10時から19時です。
料金は一般600円、水族館本館ほか対象施設を利用の場合などは400円です。
「真夜中のいきもの展」について、詳しくはサンシャイン水族館「真夜中のいきもの展」特設ページで確認することができます。
※2025年2月14日時点の情報です
(サカナト編集部)