東京の魚といえば、湾内で漁獲されるスズキや江戸前で知られるマアナゴが有名です。
その一方で、東京都における漁業生産量の多くは伊豆諸島や小笠原諸島などの島しょ域が占めています。
また現在、東京都に属する離島で漁獲される魚について、ブランド化が進められているようです。
東京の離島で獲れる魚たち
東京の魚というと、湾内で漁獲されるスズキや江戸前のマアナゴなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、一口に東京の魚といっても東京湾だけではなく、伊豆諸島と小笠原諸島などの島しょ域の魚たちも東京の含まれるのです。

特に、東京都の離島では釣り(延縄を含む)による漁業が盛んであり、漁獲される代表的なものとして、小笠原諸島のメカジキやハマダイ(オナガ)、東京都のプライドフィッシュでもある八丈島のハマトビウオなどが挙げられます。
これらの魚たちにより、東京都における漁業生産量の大半は島しょ域で揚がる魚が占めているようです。
伊豆諸島のクロマグロに注目が集まる
さらに、東京都では漁業関係者と連携し、伊豆諸島沖で水揚げされる魚たちを「東京の魚」としてブランド化を進める方針を示しています。
ブランド化の筆頭として挙げられているのは、島で水揚げされるクロマグロです。

太平洋のマグロは、国際漁業機関で漁獲枠の拡大が決まるなど資源量が回復基調にあるとされています。
伊豆諸島の八丈島や三宅島でも、近年はマグロ漁が盛んであり、島しょ域における30キロ以上の大型魚の水揚げは2017年まで10トン未満だったものの、近年は40トン程に増加。豊洲市場でも伊豆諸島産マグロの上場数は増加傾向にあるようです。
伊豆諸島のマグロ水揚げ増加に伴い、東京都漁業協同組合連合会では3年ほど前から「東京まぐろ」のステッカーを作成し、三宅島産と八丈島産のマグロに貼って出荷してます。
高級魚を中心にブランドを確立?
伊豆諸島ではマグロのほか、キンメダイの水揚げが好調。豊洲市場に入荷するキンメダイの約4割は東京都産です。特に、新島や神津島では漁獲直後に「活け締め」を行い、鮮度を維持しつつ豊洲市場へ出荷しています。
東京都の水産課では、クロマグロのブランド化に続き、キンメダイやタカベ、小笠原諸島のハマダイなどの高級魚を中心に高鮮度での出荷を支援しつつ、東京産のブランドを確立し付加価値を高める方針だそうです。
東京都の漁業生産量は1988年までは概ね年間1トン超でしたが、2022年には4分の1以下の2300トンに減少しているほか、漁師の数も半減。東京都の魚のブランド化に期待が高まっています。
(サカナト編集部)