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高校生が開発した紫外線吸収剤を含まないクラゲ対策クリーム

2015年、愛媛県立長浜高校水族館部のメンバーで構成された「チーム・ニモ」の研究により、イソギンチャクやクラゲが人や外敵を刺すメカニズムが明らかになりました。

その理論をもとに、株式会社エイビイエスが開発したクラゲ対策クリームが「JELLYS GUARD(ジェリーズガード)」です。

ジェリーズガード(提供:株式会社エイビイエス)

ダイビングやシュノーケリング、遊泳を楽しむ際に注意しないといけないクラゲ。

気が付かないうちに刺されてしまうのがクラゲの怖いところ。そして、クラゲに何度も刺されると、クラゲの触手に含まれるポリグルタミン酸に対するアレルギーを発症することがあります。

ポリグルタミン酸は化粧品や食品などに添加されていることが多く、また、納豆にも含まれるため、このような化粧品の使用や食品の摂取はアレルギーを誘発します。ひどいときには呼吸困難になる場合もあるので、注意が必要です。

ジェリーズガードは3種類

ジェリーズガードには紫外線吸収剤は含まれていないため、サンゴの白化や海洋汚染の恐れがありません。

これまで<フェイス&ボディクリーム>と<サンスクリーン>の2種類が販売されていましたが、今年5月には紫外線反射剤をより細かい粒子に改良した<サンスクリーンプラス>が発売されました。

サンスクリーンプラスは紫外線反射剤のサイズが細かく、白浮きが少ないのが特徴。ウォータープルーフ設計なので比較的長持ちするうえ、ほのかな香り付きなので、香りが消えたら再度塗り直す目安になるそう。

海洋汚染について考えよう

紫外線を避ける方法はいくつかある(提供:photoAC)

何の気なしに使用している紫外線吸収剤入りの日焼け止めクリームやローションには、サンゴの白化や海洋汚染につながる化学物質が含まれている場合があります。

そのため、紫外線反射剤入りの日焼け止めクリームを選択するか、海洋汚染の原因にならない紫外線吸収剤入りの日焼け止めクリームを選択するようにしましょう。

大切な自然や美しいサンゴ礁の海を守るために、日焼け止めクリームを使わずに過ごす方法はないか──日焼け止めクリームを購入する場合に何を選択するのが良いか──ぜひ考えてみてください。

(サカナトライター:額田善之)

参考文献

環境毒物学専門誌『Archives of Environmental Contamination and Toxicology』, Volume 70, p.265?288, 2016

オキシベンゾンー花王

ハワイの海の美しさを守ろう~「リーフセーフ」な日焼け止め~-Malama Hawaii

Sustainability-Aruba

Key West To Ban Popular Sunscreen Ingredients To Protect Coral Reef-npr

U.S. Virgin Islands bans coral-damaging sunscreens-MONGABAY

Another Tropical Paradise Enacts a Sunscreen Ban-LIVESCIENCE

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額田善之

額田善之

人生を楽しもう!

愛媛大学理学部生物学科卒の生粋の生き物大好きライターです。特に魚が好きで、子どもと水族館巡りや釣りを楽しんでいます。オートバイで旅をして産地の珍しい魚を食べるのも趣味です。旅行や納豆の記事をよく書きますが、今回から水生生物についても執筆していきますので、よろしくお願いいたします。

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