魚たちは生存を有利にするため様々な形質を獲得しています。
「擬態」はその1つ。多くの魚が水深や周囲の環境に合わせた擬態を行い、種によっては他の魚に姿を似せることもあります。
そんな「擬態」をテーマにした企画展示が、10月4日より三重県伊勢市の水族館 「伊勢シーパラダイス」で開催。会期中は比較展示により魚の擬態を学ぶことができます。
魚の擬態
海で広く繁栄している魚は様々な生存戦略により、過酷な環境を生き抜いてきました。
「擬態」は多くの魚が利用している生存戦略で、水深や底質、岩やサンゴなど周囲の環境に合わせた形質を獲得しています。
中でも変わった擬態が他の魚に姿を似せる戦略です。
他の魚に擬態する魚
他の魚に擬態するというのは一体どういうことなのでしょうか。
ノコギリハギ(提供:株式会社伊勢夫婦岩パラダイス)有名なのがノコギリハギとシマキンチャクフグ。どちらともフグの仲間ですが、前者はカワハギ科に属し、後者はフグ科に属する有毒魚です。
ノコギリハギは有毒のシマキンチャクフグに姿を似せることにより、自らの身を守っているのです。
<まねるもの>と<まねられるもの>
伊勢シーパラダイスは10月4日より、特別展示「擬態展〜まねるもの・まねられるもの〜」を開催中です。
ニセクロスジギンポ(提供:株式会社伊勢夫婦岩パラダイス)この特別展ではノコギリハギとシマキンチャクフグをはじめ、ニセクロスジギンポとホンソメワケベラ、クログチニザとナメラヤッコの全6種を展示。「まねるもの・まねられるもの」がペアで展示されるため、2種を比較しながら楽しむことができます。
比較水槽は必見
10月4日より「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」で開催されている「擬態展〜まねるもの・まねられるもの〜」は擬態する魚について詳しく学べる特別展。特に「まねるもの・まねられるもの」を生体で比較できる水槽は必見ですね。
詳しくは、伊勢シーパラダイス公式WEBサイトで確認することができます。
※2025年10月〇日時点の情報です。
(サカナト編集部)