ユメタチモドキを食する
このユメタチモドキという魚は、そんじょそこらのタチウオとは一味違います。
タチウオといえば「塩焼き」を思い浮かべるかもしれません(提供:椎名まさと)タチウオ独特の数え方である「指」を使ったサイズでは指7~8本ほどあるような大きい個体。大きい個体だから大味、というようなことはなく、脂のよく乗る美味しい個体でした。
ユメタチモドキのお刺身(提供:椎名まさと)大きいからといっても見た目は普通のタチウオと似たようなもので、美味しいものです。
そして普通のタチウオと同じように、皮の部分だけ軽くあぶってあげると絶品。ほかにもフライや煮つけなど様々な料理で美味しく食べられそうでした。
ユメタチモドキが欲しい!
ユメタチモドキはやや深い海に生息する魚で、先述の巨済島産の個体のように大敷網でも漁獲されることもあるのですが、一般的には底曳網などで漁獲されます。
東シナ海に多いため長崎県や山口県下関など、東シナ海で操業される底曳網漁業の基地がある場所であれば入手のチャンスが高まりそうです。
山口県の下関漁港に停泊する底曳網漁船(提供:椎名まさと)このような場所では一般の方も魚を購入できることが多くあります。機会があればぜひ入手してください。
(サカナトライター:椎名まさと)
謝辞と参考文献
このユメタチモドキの入手には、長崎魚市場 マルホウ水産の石田拓治さんにお世話になりました。ありがとうございました。
中坊徹次編. 2013.日本産魚類検索 全種の同定 第三版.東海大学出版会.秦野.
下瀬 環.2021. 沖縄さかな図鑑.沖縄タイムス社,那覇.
内田恵太郎. 1940. 釜山近海で得られた珍魚Evoxymetopon taeniatus. Zoological Magazine 52(7):260-262.
山田梅芳・時村宗春・堀川博史・中坊徹次. 2007. 東シナ海・黄海の魚類誌.東海大学出版会,秦野.
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