寒い季節に食べたくなる料理といえば、やっぱり「鍋」。
そこで、冬が旬の魚「アンコウ」を使った鍋を作ろうと考えました。
アンコウの特徴からアンコウ鍋の作り方まで、実際に食べてみた感想と共にレポートします。
アンコウってどんな魚?
アンコウは浅海から深海にかけて生息する底魚で、平たい体と大きな口、疑似餌を備えた背びれ第1棘が特徴。「東のアンコウ、西のフグ」ともいわれており、茨城県では名産として親しまれています。
冬頃に旬を迎え、鍋や唐揚げなどさまざまな料理に使用されます。切り身だけでなく、肝、皮、胃、エラなど骨以外の部分はすべて食べることができ、歯以外は捨てるところがないとも言われる魚です。
鍋料理や唐揚げに使うアンコウ(撮影:井村詩織)アンコウの切り身は綺麗な薄桃色で、見た目からして淡白で上品な印象を受けますね。
アンコウの切り身(撮影:井村詩織)実際にアンコウ鍋を作ってみた!
アンコウ鍋に使う材料は、アンコウとお好みの野菜・きのこ類です。筆者は、白菜やにんじん、ネギ、しいたけなどを入れました。
まずは野菜やきのこ類をざく切りし、沸騰した鍋つゆの入った鍋に入れていきます。野菜に火が通ったら、下処理をしたアンコウを加え、全体に火が通れば完成です。
アンコウ鍋(提供:井村詩織)実際に作ってみると、アンコウは加熱すると想像以上にアクが出たので、後から入れる場合はあらかじめ湯引きしておくと良いでしょう。
また、アンコウの身や皮は火を通しすぎると縮んでしまいます。実際に、翌日に残しておいた鍋を温め直して食べてみると、身はかなり縮んでしまい、食感は硬くなってしまいました。
一方で、鍋つゆの味はよりしっかりと染みていて、旨み自体は強く感じて美味しかったです。時間を置いてから食べる際には、アンコウの身を新たに追加するとより美味しく食べられるかもしれません。
アンコウの味は? 意外な食感に驚き
アンコウの身は、見た目の印象とは異なり淡白であっさりした味わい。鍋つゆにはアンコウの旨味がたっぷり溶け出していますが、クセがないのでお互いの邪魔をしていません。
なかでも驚いたのは、アンコウの皮の食感。コラーゲンが豊富なためか、プルプルとした噛みごたえがありクセになります。
ゆでたアンコウの切り身(撮影:井村詩織)口の中でさっとほどける身と、弾力ある皮のコントラストがたまりません。しっかりとした食感が特徴なので、お酒にも合います。
シメは、ご飯を入れて雑炊に。アンコウの旨みが溶け込んだつゆは、最後まで飽きずに楽しめました。
フグ鍋と比べるとより旨みや風味が強いのが印象的で、出汁全体にコクがあるように感じられました。
皆さんもぜひ、冬の食卓でアンコウ鍋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(サカナトライター:井村詩織)