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東北で春を告げるイサダ 実は生活に欠かせないプランクトン?

今月上旬、岩手県大船渡市大船渡町の魚市場で今シーズン初のイサダが水揚げされました。

イサダは三陸で春の風物詩として知られています。

イサダはオキアミの仲間

同じく春を告げるものとしてイサザ(シロウオ)がいますが、これとは全くの別物です。イサダの正式名称はツノナシオキアミといい、見た目はエビ類に似ていますがオキアミ目に分類されます。

アオキアミといえば釣り餌のナンキョクオキアミが馴染み深いですが、イサダの大きさは成熟しても15ミリ前後とナンキョクオキアミと比較して小さいのです。また寿命は1年程と考えられています。

エビ類とオキアミ類は形態がよく似ているものの、エビ類はえらが内部にあるのに対して、オキアミ類はえらが外側に露出することで見分けることが可能です。また、エビ類は孵化後に海底で生活するのに対してオキアミ類は終生浮遊生活を行うことも異なります。

イサダ漁は春の風物詩

干したオキアミ(提供:PhotoAC)

イサダは北西太平洋に広く分布するプランクトンで、珪藻や動植物プランクトンを餌にしているそうです。資源量が多く様々な海洋生物の餌生物として非常に重要な役割を果たしています。

かつて、イサダ漁は女川周辺の小規模な漁業でしたが1953年あたりから本格的に行われ、1970年代は茨城県・福島県にも拡大したようです(宮城県近海における水塊変動とツノナシオキアミ漁獲量について)。現在も東北地方で本種を狙った漁業が盛んであり、毎年2月下旬~3月上旬に解禁されるイサダ漁は東北地方の春の風物詩として知られています。

イサダは人々の生活に欠かせない

今月上旬に大船渡町で初の水揚げが行われました。水揚げ量は12.6トンと去年よりも30トン少ないスタートだったそうです。水揚げされたイサダは1キロ90円の値段が付きました(春告げるイサダ、今季初水揚げ 大船渡、前年より30トン少なく-岩手日報)。

イサダの利用方法は干し物や魚醤などの食用、養殖魚の餌、釣り用のコマセ、サプリ、キムチの材料として韓国にも輸出されるそうです。また近年では漁獲量の減少を受け、1993年から県ごとに漁獲量の上限を設定しています。

イサダは非常に小さなプランクトンですが、我々の生活に欠かせない生物だったのです。また多くの海洋生物の餌としても重要であることから、今後も適切な資源管理を続けていく必要がありそうですね。

(サカナト編集部)

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