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東京湾の<マアジ>電子タグで行動パターン明らかに 水深300mまで移動する個体も?

国立研究開発法人水産研究・教育機構は電子タグを用いた調査により、東京湾におけるマアジの行動パターンを明らかにしました。

この研究の成果は「Fisheries Oceanography」に掲載されています(表題:Vertical Habitat Use by Japanese Jack Mackerel Trachurus japonicus Inferred From a Biologging Study in Tokyo Bay)。

意外と知れらていない<マアジ>のこと

マアジ Trachurus japonicus は言わずと知れた大衆魚。本種は日本の食卓に欠かせない魚の1つですが、以外にもその生活パターンは謎に包まれています。

これはマアジだけではなく多くの魚に共通することで、海中を自由に泳ぐ魚を長時間観察し続けることが難しいことが原因です。

マアジ(提供:PhotoAC)

魚のように直接観察が難しい動物の行動記録では、「バイオロギング」と呼ばれる手法が用いられることがあります。

この手法は様々なセンサーを搭載した電子タグを観察対象に装着することで、行動や周辺環境の情報を記録する技術です。

電子タグを用いてマアジの行動を記録

国立研究開発法人水産研究・教育機構は、東京湾のマアジの行動パターンを調査するため、2022年11月に横須賀市走水周辺海域で水深・水温・照度を測定できる電子タグをマアジに装着して放流をおこないました。

放流後、漁業者や遊漁者から「タグ付きのマアジを見つけた」と同研究機関へ連絡があり、最長で放流後251日の行動を記録したマアジも再捕獲されています。

明らかになった行動パターン

回収された電子タグからは、これまで知られていなかったマアジの行動パターンが明らかになっています。

なんと東京湾のマアジは昼夜で生息水深を変えており、昼間に深場で、夜間に浅場で過ごしていたのです。

また、季節によって生息する水深が異なることもわかり、冬には浅い湾中央部から深い湾口部へ移動したと考えられています。

放流した中で最も大きな個体は水深300メートルまで移動しており、冬に過ごす水深は個体の体の大きさと関係があるとされています。

タグ付きの魚を見つけたら

国立研究開発法人水産研究・教育機構では、引き続き様々な魚種・海域で電子タグを用いた調査を実施中だといいます。

釣りをしている際などで電子タグを発見した際には、ぜひ連絡してみましょう。

タグの付いた魚については、国立研究開発法人水産研究・教育機構の「標識(タグ)を見つけた方へ」で詳細を確認することができます。

(サカナト編集部)

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