そのほかの「ギンポ」
日本産のスズキ目魚類は(日本産魚類検索第三版ベースで)カサゴ亜目、セミホウボウ亜目、スズキ亜目、イボダイ亜目、ツバメコノシロ亜目、ベラ亜目、カジカ亜目、ゲンゲ亜目、ワニギス亜目、ギンポ亜目、イレズミコンニャクアジ亜目、ウバウオ亜目、ネズッポ亜目、ハゼ亜目、ニザダイ亜目、ムカシクロタチ亜目、カジキ亜目、サバ亜目、キノボリウオ亜目、タイワンドジョウ亜目、ヒシダイ亜目の計21亜目に分けられますが、ギンポを含むニシキギンポ科・ダイナンギンポを含むタウエガジ科はいずれもゲンゲ亜目に含まれます。このゲンゲ亜目はほかにも日本海の冬の味覚であるゲンゲ科や、水族館の人気者オオカミウオも含まれています。
上記の日本産スズキ目魚類の亜目一覧に「ギンポ亜目」というのがありますが、ギンポ亜目にはカエルウオやナベカなどを含むイソギンポ科、ヘビギンポ科、コケギンポ科が含まれていますが、ギンポ亜目の中にはダイナンギンポも、種の標準和名ギンポも含まれていませんので注意が必要です。
ダイナンギンポとギンポ、覚えるには……
多くの釣り人が誤って覚えてしまっているイメージがあるギンポとダイナンギンポ。このような魚種の見分け方を覚えるのであれば実際に魚を手にとって観察するのが一番です。
細長い体の魚を釣ったのであれば、体側の側線や体の厚みなどを手で触れて観察して、食してみてください。
(サカナトライター・椎名まさと)
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