沖縄美ら海水族館(海洋博公園内)で、免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」の貸出サービスが始まりました。
水族館での導入は全国初。幅広い利用者が館内や公園内を移動しやすい環境づくりの一環として実施されます。
沖縄美ら海水族館にWHILL導入(提供:WHILL Inc)徒歩に近い速度で移動可能
今回導入される「WHILL Model C2」は、片手で操作できるコントローラーを備え、後輪を軸にその場で旋回できる小回り性能や、5cm程度の段差を乗り越える走行性能を特徴としている近距離モビリティです。
リアサスペンション(振動を抑制する機能)も採用されるなど、移動時の乗り心地にも配慮されたモデルで、歩行に近い速度で走行できるため、家族などの同行者と同じペースで移動しながら展示を鑑賞できます。
座った状態で展示を見ることで、普段とは異なる目線から水槽や解説パネルを楽しめる点も特徴です。
解説パネルも読みやすく、鑑賞しやすい(提供:WHILL Inc)利用の対象となるのは、長距離の歩行に負担を感じる人や杖を使って歩く人、けがなどで一時的に移動が難しい人、妊娠中の人で、体重115kg以下などの条件があります。
また、手動車椅子の利用時に同行者が押す負担を軽減したい場合なども利用ができるそうです。
広い公園内の移動をサポート
今回の「WHILL」導入は、高齢者や身体的な事情を抱える人、訪日外国人など、年齢や身体状況、国籍にかかわらず移動しやすい環境を整えることが背景にあるといいます。
座って鑑賞するため、いつもと違う目線でも楽しめる(提供:WHILL Inc)利用料金は無料。事前予約は不可で、先着順での貸し出しとなるそうです。
貸出場所は、沖縄美ら海水族館に近い国営沖縄記念公園(海洋博公園)内のP7立体駐車場1階。「WHILL Model C2」4台が用意されています。
沖縄県内でも広がる移動環境の整備
沖縄県では、バリアフリーツーリズムの推進や観光客の受け入れ環境整備が進められており、那覇市観光協会や琉球村、沖縄こどもの国など県内の複数施設でWHILLの貸出サービス「WHILL SPOT」が導入されています。
今回の沖縄美ら海水族館への導入により、館内だけでなく広い海洋博公園内を含め、移動に不安を感じる人がより長く観光や展示を楽しめる環境づくりが進められます。
WHILLによると、水族館での導入は全国初。観光施設におけるアクセシビリティ向上の事例としても注目されます。
※2026年8月24日時点の情報です
(サカナト編集部)