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幼魚の生存戦略3選 かわいい姿と裏腹に厳しい環境で生き抜くサカナたち

春から初夏にかけて海の世界は新たな生命に満ち溢れます。水温が上昇し、植物性プランクトンが増え、栄養豊富なこの季節。魚たちにとっては繁殖が盛んな時期で、海は活気に満ちています。

特にこれからの時期はかわいい幼魚がたくさんみられる季節です。しかし、海の世界は厳しいもの。

この記事では、そんな厳しい環境で生き抜く幼魚たちの生存戦略を3つ紹介します。

その1:私には毒があるよ作戦

生き物が生き延びるために敵を威嚇する時、強く見せるというのはよくやることです。魚も例外ではなく、この手法を使います。しかし、強く見られなくても相手にされなければいいのです。そこで、生き抜くために毒々しい色でいること、食べられないことを選ぶ魚がいるのです。

魚はそんなとき、ヒラムシをお手本にして色や動きを真似します。かわいい幼魚の代表で挙げられる、ベラやコショウダイの幼魚もヒラムシをお手本にしていると言われています。

ムスジコショウダイ(提供:PhotoAC)

その2:私は無害だよ作戦

無害を提示して生き延びようとする魚もいます。クマに襲われた時に死んだふりをする人間のような感覚でしょうか。

その方法は2種類に分かれます。1つは海藻や落ち葉といった植物に擬態するもの。植物に擬態する代表的な種はウィーディーシードラゴンマツダイカミソリウオなどです。

ウィーディーシードラゴン(提供:PhotoAC)

カミソリウオ(提供:PhotoAC)

もう1つには、魚にとって無害どころか有益であるクリーナーフィッシュに擬態するものがあげられます。代表的な種にニセクロスジギンポという魚がいます。

この魚はクリーナーフィッシュであるホンソメワケベラに擬態して他の魚に近付き、掃除のふりをして鱗や身を噛みちぎります。安全な見た目で油断することで身を守るだけでなく、ちゃっかりと食料まで確保してしまう、ある意味で策士ともいえる魚です。騙されて怒る魚はいないんでしょうか……。

どれもよく化けていて、実際、海の中で間違えることは多々あります。

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百葉

百葉

おさかなダイバー

海・おさかなの魅力を愛を込めて発信します。26歳会社員。ダイビング歴8年、経験本数300本、レスキューダイバー。文章、水中写真、デッサン、あらゆる手段で海を記録しながら暮らしてます。

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