サカナに特化した本屋・SAKANA BOOKS(サカナブックス)で2023年8月からスタートした水生生物クリエイター向けの棚貸しサービス『SAKANA APARTMENT(サカナアパートメント)』。
今回はSAKANA APARTMENTの302号室に現在入居中のToriinさんに、水生生物や制作活動への思いを語っていただきました。
ちいさくて可愛い張り子(はりこ)をつくりたい
━━━現在SAKANA APARTMENTでは、さまざまな水生生物の作品を置いていただいています。普段は主にどのような作品をつくったり、活動をされたりしていますか?
新聞紙で張り子(はりこ)をつくっています。モチーフは、野鳥や海の生きものが多いですね。
━━━展示販売のイベントなどへの出展もされているのですか?
何回かイベントへは出展したんですけれども、今年はそんなに(予定が)ないです。出ないと決めているわけではないのですが、張り子は軽くて風にも弱いので、野外が会場のイベントは(出展が)難しいなというのもあって。
それだったら、つくる方に集中することにして、通販と委託販売、あとはグループ展に呼んでいただいた時はその会場での展示販売をしています。
━━━Toriinさんのオンラインストアを拝見していると、作品の売上が能登半島地震や、ライチョウエイド(※)への寄付になるという活動もされていますね。
(作家活動は関係なく)自分個人で寄付した方が金額としては材料費など経費もかからず多く寄付できる面はあるのですが、とにかく知ってほしい。あと例えばライチョウエイドの場合も、ライチョウの存在をアピールしたいということで活動に参加しました。
『ライチョウ エイドproject』:ライチョウ(絶滅危惧ⅠB類 (EN)の鳥類)の魅力を伝える活動や関連グッズ販売を行い、その利益は富山市ファミリーパーク内のライチョウ基金に寄付されるという取り組み。参考:https://www.raicyo-lodge.com/raicyo-aid
━━━寄付の対象や、保護の対象となるものを皆さんに知っていただく、きっかけづくりをされているのですね。
張り子制作のきっかけは雑貨屋巡り
━━━張り子の制作を始めたきっかけはありますか?
もともとつくるのが好きだったんですけれど、出産したらしばらく見に行ったりできないなと思った時期があって、(妊娠中に)雑貨屋巡りをしていたんです。
そうして雑貨屋巡りをして、作家さんの一点ものをよく見ているうちに、自分もつくりたいなと気持ちが高まって。それで仕事をやめて、(作品を)つくることを始めました。
━━━張り子を選んだ理由はなにかあるのでしょうか。
張り子は昔から好きで、子どものときもつくったりしていました。
ちっちゃい可愛いものが好きなんです。小さいおもちゃとか。なので(そういうものを)張り子でつくったら可愛いかなとおもって。
あとは昔から紙も好きなんです。(張り子でも使う)新聞紙もそうですけれど。
張り子のつくり方が気になる皆さまは、ぜひToriinさんのSNSもご覧ください。制作過程も一部公開されていますよ!