世界中の海に生息しているもののイマイチ知名度の低い甲殻類の仲間ワレカラ。ワレカラたちは身近な磯や堤防などでも見つけられ、比較的観察のしやすい動物です。
しかし、いくら見つけやすいとは言っても、「海に行くのはなかなか難しい」「海での観察は少し怖い」という方もいるかと思います。そこでこの記事ではワレカラを展示している水族館をご紹介します。もしかしたら、あなたが住んでいる近くにある水族館にもワレカラが潜んでいるかもしれません。
ワレカラが見られる水族館をピックアップ
ワレカラを見ることができる水族館は、実は多く存在します。読者の皆さんが訪れたことのある水族館の中にもワレカラが見られる水族館があるかもしれません。
1. 葛西臨海水族園(東京都)
私が知る限り一番安定してワレカラを見ることが出来る水族館が「葛西臨海水族園」。ほとんど通年でオオワレカラを展示しており、繁殖にも成功しています。
展示場所は東京の海エリア・アマモ場水槽の2F部分、バックヤードがむき出しになっている場所の小水槽です。
2. 八景島シーパラダイス(神奈川県)
横浜市にある水族館「八景島シーパラダイス」。アクアミュージアムという施設内の「身近な海の生きもの研究所」にワレカラが展示されております。
実は本展示、筆者が担当飼育員の友人にワレカラ飼育展示等に関して色々なアドバイスを行った展示でもあります。単なるアドバイスで具体的な監修をしたわけではありませんが、個人的に思い出のあるワレカラ展示です。葛西に次いでほぼ通年ワレカラ展示が行われており、観察はしやすいと思います。
3. 名古屋港水族館(愛知県)
名古屋にある超巨大水族館「名古屋港水族館」。その南館で「ワレカラの仲間」という表記で展示されています。
名古屋港に沈めた板を数ヶ月おきに回収し、そのまま水槽に投入して展示しています。いつでも見られるとは限らないですが、1年間この展示を追い続ければ名古屋港におけるワレカラの詳細なデータが取れるかも?
4. 登別マリンパークニクス(北海道)
登別マリンパークニクスではコシトゲワレカラというワレカラをしっかり種として展示しています。
元々北方で見られるワレカラのため、しっかり地域で見られるワレカラを展示しているあたり、とても推せます(笑)
5. くにみクラゲ公民館(福井県)
福井県にある「くにみクラゲ公民館」。ワレカラの仲間として展示されています。
ガラス水槽ではなく水槽の上から観察する形なので少し見つけにくいですが、海でワレカラを探すトレーニングになるはずです。クラゲをはじめ、地元の海で捕れた生き物をたくさん展示している水族館です。
6. 小笠原水産センター(東京都父島)
小笠原諸島・父島にある「小笠原水産センター」。もはや普通にワレカラを見るよりもアクセス難易度が跳ね上がりますが、こちらのミニ水族館でもワレカラ展示があります。
小笠原のワレカラは全く知らないため、細かく観察すれば何か発見がある……かもしれません。
7. モントレー湾水族館(アメリカ合衆国)
ついに海外。カリフォルニア州モントレーにある水族館「モントレー湾水族館」です。ここでも英名「Skeleton shrimp」としてワレカラが展示されています。
世界一と評されることも多いモントレー湾水族館でもしっかりとワレカラを取り上げているので、実質ワレカラって世界一なのだと思います(超主観)。メジャーリーグの大谷翔平選手を見るついでにワレカラも見ておきましょう。
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